伏見十石舟
伏見観光協会が運航する遊覧船
伏見十石舟(ふしみじっこくぶね)は、特定非営利活動法人(NPO法人)の伏見観光協会が運航する遊覧船である。
京都府京都市伏見区の濠川(宇治川派流)に架かる弁天橋(月桂冠大倉記念館裏)のたもとから発着する。「十石舟」のほか、比較的船体が大きい「三十石船」も随時運航されている
歴史
編集「十石舟」「三十石船」は、江戸時代に伏見からの酒や米などの搬出および旅客を大坂と行き来させるため、宇治川派流と宇治川・淀川の間を航行する輸送船としてはじまり、明治時代末期まで存続した。
1998年、京都市および月桂冠など55法人の出資によるタウンマネージメント機関「株式会社伏見夢工房」が、かつての港町伏見を偲ぶ屋形船仕様の遊覧船として運航を開始したことで、再び濠川に航路が開設された。同法人は2012年6月をもって解散。運営は伏見観光協会に移管された[1]。
航路要目
編集以下は、「十石舟」に関するものである。なお、「三十石船」は運航日が比較的少ないほか、航路が相違する。 ※詳細は、外部リンク等を参照。
- 航路 - 弁天橋(月桂冠大倉記念館裏)→三栖閘門資料館→(折り返し)→弁天橋
- 定員 - 20名
- 運航船舶 - 3隻(水古都・水都季・千姫)
- 運航時間 - 10時から16時20分までの約20分毎(11月下旬から12月上旬までは、10時から15時40分まで)
- 運休日 - 月曜日(祝日をのぞく)、8月下旬、12月下旬から3月
- 乗場 - 弁天橋(京都府京都市伏見区南浜町247)
近代化産業遺産
編集月桂冠大倉記念館をはじめとする月桂冠の施設群および松本酒造酒蔵とともに「伏見の日本酒醸造関連遺産」として近代化産業遺産の認定を受けている。
交通
編集最寄駅からの所要時間は便宜上、乗場にほど近い月桂冠大倉記念館までのものである[2]。
受賞・選定
編集周辺
編集脚注
編集- ^ 伏見のまちづくり会社解散 「遺産」引き継ぎに期待(取材ノートから) - 京都新聞(2012年9月19日付、同年10月12日閲覧)
- ^ 見学のご案内 - 月桂冠大倉記念館(2012年10月12日閲覧)
関連項目
編集外部リンク
編集ウィキメディア・コモンズには、伏見十石舟に関するカテゴリがあります。