低酸素症

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低酸素症(ていさんそしょう、Hypoxia)とは、生存に酸素が必要な生物において、何らかの原因で生体の組織に充分な酸素が行き渡たらず、酸素を利用したエネルギー産生が不充分な状態のことである。なお、呼吸機能の障害がもたらす低酸素血症(hypoxemia)については、血液ガス分析の項目を参照のこと。

原因編集

何らかの原因で周囲の酸素濃度が低下した場合、肺胞換気不全などによる外呼吸の障害、一酸化炭素中毒などによる血液の酸素運搬量の減少、血液循環不全による酸素運搬量の減少、シアン化合物中毒などによって組織中のミトコンドリア自体が酸素を利用できない場合など、様々な原因が挙げられる。

症状編集

軽度の低酸素症ならば、呼吸数増加や心拍出量と心拍数を増加することによって代償し、すぐに回復する。しかし、代償不能で、脳にまで低酸素状態が生じた場合、呼吸機能が減退、神経の働きが鈍くなるなどの症状が現れる。

また、長期間に亘って慢性的に低酸素の状態に置かれると、血液中の赤血球を増加させて、低酸素状態に適応しようとする。

重症の場合、様々な障害が発生し、最悪の場合には死亡する。

治療編集

酸素の供給、不整脈の治療、電解質の矯正などがある。

関連項目編集