光泉カトリック幼稚園

滋賀県草津市にある幼稚園

光泉カトリック幼稚園(こうせんかとりっくようちえん、英称:Kousen Catholic Kindergarten)は、滋賀県草津市にあるカトリックの私立幼稚園

光泉カトリック幼稚園
過去の名称 瀬田カトリック幼稚園、瀬田光泉幼稚園
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人聖パウロ学園
設立年月日 1970年4月
共学・別学 男女共学
学期 3学期制
所在地 525-8566
滋賀県草津市野路町178
北緯35度00分34.6秒 東経135度56分39.6秒 / 北緯35.009611度 東経135.944333度 / 35.009611; 135.944333座標: 北緯35度00分34.6秒 東経135度56分39.6秒 / 北緯35.009611度 東経135.944333度 / 35.009611; 135.944333
外部リンク 公式サイト
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沿革 編集

 
運動会の開会式で挨拶するスミス神父(1971年)

1970年(昭和45年)4月、大津市三大寺に瀬田カトリック幼稚園として開園した。初代園長は、メリノール宣教会のアルフレッド・スミス神父。1974年(昭和49年)、第2代園長に山田右神父就任。[1]1999年(平成11年)4月、学校法人滋賀カトリック学園から学校法人聖パウロ学園に移管され瀬田光泉幼稚園と改称した[2]。現園長は、馬場淳子[3]

瀬田園舎は開園後四次にわたって増築を行い、滋賀県内の私立幼稚園としては園児数が上位に属する大型幼稚園となった。

3歳から5歳児の預かり保育や、3歳時に優先入園できるプレスクール2歳児親子教室「いちご組」、サッカー、英語、体操の課外教室も開設している。

2020年(令和2年)4月、園名を系列校の光泉カトリック中学校、光泉カトリック高等学校(旧光泉中学校・光泉高等学校)とともに光泉カトリック幼稚園に変更した。同時に制服を新デザインに変更した(大田垣妙子デザイン)。

園舎・園庭地下に近江国国庁跡遺跡(奈良 - 平安時代)[4]。があることから改築を行わず、2021年度(令和3年度)に系列校の光泉カトリック中学校・高等学校の校地、草津市野路町に園舎を新築移転した。

近くにある光泉カトリック保育園は、別の社会福祉法人聖パウロ会が運営している。

建学の理念 編集

基本的には光泉カトリック中学校・高等学校と同じ。

  • 地の塩、世の光(新約聖書マタイ福音書:地の塩のように、「社会の中で役立つ人間」、世の光のように、「この世を照らし、輝く人間」になる)
  • 愛と正義と責任ある自由(隣人を自分のことのように愛する、不正には果敢にいどむ正義感、責任を伴った自由)

教育 編集

カトリックの教えに基づいた人間関係を育むことを重視するほか、創造力、表現力を豊かにする授業に力を入れている。

聖パウロ学園の教育目標は、

  1. カトリックの教えに基づく人格形成
  2. 学力の伸長による進路の保障
  3. 創造性豊かな国際人の育成

幼稚園向けには「教育姿勢」として、以下のように示される。

  1. 愛で育て、愛を教える(「教育目標」1の幼稚園での実践。カトリックの教え(愛)に基づいた幼児教育を実践し、そのことを通じて園児にカトリックの教えを教える)
  2. 未来を考える(同2と3の幼稚園での実践。進学に必要な知的能力を高める、グローバル人材(国際人)に必要な語学の基盤(聞く、話す)を形成し、表現のモチベーションを高める)
  3. 研究する(同3の幼稚園での実践。表現力を高める特徴的な教育手法を継続的に研究する等の取り組み)

アート・アカデミック・アスレチック 編集

幼児教育の領域を、欧米の教育機関のように「Art(表現。絵画・造形のような製作活動の領域)」「Academic(知的な学習。識字、読書、語学、数概念などの領域)」「Athletic(運動・体操、外遊びなど身体活動の領域)」の3Aに分け、しかも対等に扱う幼児教育を方針としている。

アート
絵画や造形の技能を高めるのではなく「表現」そのものを育てる教育で、自己表現とか自己実現に通じて、グローバル人材に必要な表現力を、絵画・造形・音楽・演劇など芸術創作を通じて高める、イタリア式教育手法を参考に実践する。
アカデミック
正課における知的促進教育に特色があり、幼児期からの漢字教育、英語教育、百玉そろばんを正課教育に取り入れている。知的促進教育を重視する前提として、発展段階に応じた学齢別教育、クラス編成を行っている[5]。英会話は大手英会話スクールに委託、ネイティブ講師と日本人講師によるチームティーチング、幼稚園正課で実施されるレッスンとしては全国最高水準の回数で実施する。系列の光泉カトリック中学校・光泉カトリック高等学校が重視するグローバル人材育成教育と同じ考え方のもと、幼稚園での英語をその準備段階と位置付けている。
アスレチック
第一に健全な精神を育む基盤としての心身の健康な発育を重視して、熱心に何かに取り組む姿勢を育てるだけでなく、片や自由でのびのびとした環境にも気を配り、メリハリのある保育の実現をめざすとしている。自由な園庭遊びの時間や、園舎中央吹抜け部の遊戯室(「ピアッツァ(広場)」)を利用した全天候対応可能な体操など、身体活動の時間もバランスよく確保している。併設の光泉カトリック中学校・高等学校の学習農園(約39,000平米)が隣接していて、同農園の一部で農作物(さつまいも)育成・収穫など、遠足以外の野外活動として実施している。5歳児1泊保育では、自然環境が豊かな外部保養施設を利用し、1泊2日のほぼ全期間を野外活動に充てる。

園舎 編集

 
幼稚園園舎(左)と中学・高校校舎(右)(2021年)

2021年3月竣工。RC構造2階建。教会を模したベルタワーを設置した。全教室が中央遊戯室または遊戯室前バルコニーに接しており、複数階段により行き止まりのない回遊性の高い園児動線を確保、安全に自由に園舎内を動き回ることが可能。

その他 編集

園児送迎バスあり。

通園は、徒歩・自転車送迎のほか、幼稚園敷地内に送迎車用一時駐車場を設置、自家用車送迎可。

給食は、行事日を除き保育日は毎日実施。

系列校 編集

脚注 編集

  1. ^ 瀬田カトリック幼稚園創立25周年記念誌
  2. ^ 公式サイトおよび学校法人聖パウロ学園「創立20周年記念誌」
  3. ^ ごあいさつ - 光泉カトリック幼稚園
  4. ^ 滋賀県文化財調査報告書第6冊 滋賀県教育委員会 1977年
  5. ^ 年齢ごとの教育 - 光泉カトリック幼稚園

外部リンク 編集