八十八夜』(はちじゅうはちや)は、太宰治短編小説

概要 編集

初出 新潮』1939年8月号
単行本 皮膚と心』(竹村書房、1940年4月20日)
執筆時期 1939年5月上旬~6月23、24日(推定)[1]
原稿用紙 35枚

あらすじ 編集

若い時は、「反逆的」で「ハイカラ」な作家として注目された笠井さんは、作家としてすっかり俗化してしまい、すべてのことから逃げるように、懇意の女将がいる長野県上諏訪に行くことになるが、若者のアンドレア・デル・サルトの話についていけなかったり、若者の間違いをいちいち心の中で指摘したりと、すっかり俗化している自分に嘆く。 そして上諏訪について、女将と再会してとても楽しい時間を過ごすものの、翌朝に他の女将と、はずみで情事にふけっているときに、偶然その女将が入ってきてしまい、笠井さんは身も心も「糞リアリズム」になって東京に帰って行った。

脚注 編集

  1. ^ 『太宰治全集 第2巻』筑摩書房、1989年8月25日、473-474頁。解題(山内祥史)より。

関連項目 編集

外部リンク 編集