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八方桂(はっぽうけい)とは、将棋の変則ルールの一つ。またはそこで使われる桂馬の名前。

目次

駒の動きとしての八方桂編集

八方桂の動きは、全ての方向に桂馬の動きをするものとする。すなわち、チェスナイトと同様の動きをする。

駒の再使用がルールになかった時代の古将棋における桂馬は、そもそも八方桂であったのではないかという説がある。将棋のルーツといわれているインドのチャトランガ、中国象棋のシャンチーチェスはすべて八方桂の動きであること、それに日本の古将棋も以前は同様であったが、持ち駒使用のルールに変更された際に、他の駒とのバランスを考慮して八方桂から二方桂に変更されたというのが自然な流れであると思われることが理由である。鎌倉時代後期の「二中歴」参照。他に、「普通唱導集」(村山修一、法藏館ISBN 978-4-8318-7558-7)の「桂馬を飛ばして銀に替ふ」の表現も、持ち駒を意味するという説がある。

なお本将棋以外に桂馬の駒が存在する将棋には、平安将棋平安大将棋小将棋大将棋天竺大将棋摩訶大大将棋泰将棋大局将棋がある。

変則ルールとしての八方桂編集

変則ルールとしての八方桂は、初期配置の段階で、先手角行飛車・両方の香車の4枚を落とした4枚落ちから開始する。代わりに、先手の桂馬のみが八方桂となる。

他に

  • 成桂は、金将と八方桂の両方の動きを兼ねる。
  • 先手が後手から取った桂馬を打っても八方桂になる。
  • 後手の桂馬は普通の動きで、後手が先手から取った桂馬を打っても八方桂ではなく普通の桂馬である。

というルールになっている。同じ棋力の指し手同士ならば、先手と後手はほぼ互角とされる。

また、

  • 八方桂は不成として金将の動きは兼ねられないとする
  • 成った八方桂は通常の成桂とし八方桂の機能を失う
  • 後手から取った桂馬は普通の桂馬としてしか使えない
  • 先手から取った八方桂は後手も八方桂として使える
  • 駒を落とさず先手後手とも桂馬は全て八方桂とする

など、様々なバリエーションがある。

将棋棋士坂田三吉木見金治郎が対戦した八方桂の実戦譜が残存している。(棋譜:近代将棋昭和25年8月号参照)

元の駒 動き 成駒 動き
八方桂
     
     
       
     
     
8方向に桂馬の動きができる。 成桂
     
   
   
     
八方桂と成桂の動きを兼ねる。

関連項目編集

外部リンク編集