刑部 垂麻呂(おさかべ の たりまろ、生没年不詳)は、飛鳥時代の人物。はなし。

経歴

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慶雲年間(704年 - 708年)頃の人と言われているが、詳しい経歴などは分かっていない。『万葉集』巻第三には、垂麻呂の和歌2首がいずれも柿本人麻呂の歌に挟まれて掲載されている。

近江国(あふみのくに)より上(のぼ)り来(く)る時に、刑部垂麻呂の作る歌一首

馬ないたく 打ちてな行きそ 日並べて 見ても我(わ)が行く 志賀(しが)にあらなくに

(馬をそうひどく 鞭打ってゆくな 幾日もかけて 見て行ける 志賀ではないのだ)[1]

もう一首は、田口広麻呂の死を悼む挽歌である。

脚注

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  1. ^ 『万葉集』、263

参考文献

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  • 『萬葉集』(一)完訳日本の古典2、小学館、1982年

関連項目

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