加藤 克佳(かとう かつよし、1956年8月3日 - )は、日本法学者。専門は刑事法学(特に、刑事再審制度、犯罪被害者と刑事手続、裁判員制度など)。愛知大学法学部・大学院法務研究科教授、名城大学法学部・大学院法学研究科教授を経て、専修大学大学院法務研究科教授。弁護士

経歴

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愛知県名古屋市出身。1975年に愛知県立旭丘高等学校、1980年に早稲田大学法学部をそれぞれ卒業。1982年、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了、1985年、同大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。その後、日本学術振興会特別研究員(PD)、駒澤大学法学部講師などを務める。

1991年に愛知大学法学部助教授、同大学大学院法学研究科助教授を経て、1996年に同大学法学部・大学院法学研究科教授となる。1996年より1998年まで、ドイツアウクスブルク大学法学部(客員教授)、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン法学部全刑法学研究所(客員研究員)で在外研究を行う。愛知学院大学法学部講師、名城大学法学部講師、中京大学法学部講師、名古屋大学大学院法学研究科講師などを歴任。

2002年、司法試験考査委員(刑事訴訟法)となる(2009年まで)。2002年、弁護士(愛知県弁護士会)となる(現在に至る)。2006年、日本学術会議連携会員となる(2020年まで)。2010年、国際協力機構(JICA)・刑事法アドバイザリー・グループ委員となる(現在に至る)。

愛知大学法学部長(2003年 - 2007年)、学校法人愛知大学理事(2003年 - 2007年)、愛知大学大学院法学研究科長(2003年 - 2009年)、愛知大学大学院法務研究科(法科大学院)教授(2004年 - 2010年)、同法科大学院副院長(2004年 - 2007年)、同法科大学院院長(2007年 - 2009年)を歴任し、2010年より名城大学法学部・大学院法学研究科教授(2017年まで)。信州大学大学院法曹法務研究科(法科大学院)講師、アウクスブルク大学法学部客員教授、パッサウ大学法学部客員教授などを併任。2017年より専修大学大学院法務研究科(法科大学院)教授となる(現在に至る)。

著作

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  • 『ポイントレクチャー刑事訴訟法』(共著)(有斐閣、2018年)
  • 『市民社会と刑事司法』(共編訳)(成文堂、2013年)
  • 『判例講義・刑事訴訟法』(共編著)(悠々社、2012年)
  • 『刑罰論と刑罰正義』(共著)(成文堂、2012年)
  • 『1つの事件2つの制度-アメリカとドイツの刑事手続』(共訳)(成文堂、2010年)
  • 『法科大学院ケースブック刑事訴訟法〔第2版〕』(共編著)(日本評論社、2007年)
  • 『刑事訴訟法講義』(共著)(八千代出版、2007年)
  • 『現代青林講義・刑事訴訟法〔第3版〕』(共著)(青林書院、2006年)

所属学会

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  • 日本刑法学会
  • 日米法学会
  • 日本被害者学会
  • 法と心理学会
  • 独日法律家協会
  • Deutscher Juristentag(ドイツ法曹大会)

脚注

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