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加賀水引(かがみずひき)は、石川県金沢市(加賀)の希少伝統工芸。 日本の伝統的なラッピングである水引の3つの基本「包む」「結ぶ」「筆字」を芸術の域にまで昇華させたもの。

具体的には立体的な和紙の包み方・折型(紙細工)、造形的な結び方(紐細工)、紙細工と紐細工に調和させた美しい筆字など 加賀百万石らしい美しく豪華絢爛な贈答品の梱包技術を総称したものが加賀水引である。

目次

歴史編集

明治時代まで結納金封にかけられる水引結びや折型は、ほとんど平面的なものだった。 1915年大正4年)頃、石川県金沢市の津田左右吉(加賀水引初代)が、立体的な和紙の包み方(折型)と、鶴亀や松竹梅などの立体的な水引の結び方(水引細工)を考案し、結納や金封に飾るようになった。

その後、津田左右吉の娘である津田梅(津田水引折型二代目)の代で、加賀水引として全国に知れ渡り、石川県金沢市の伝統工芸 加賀水引細工として定着した。

現在は津田左右吉の4代目である津田宏・さゆみ 5代目 津田六佑が加賀水引を継承している。

加賀水引の創生編集

明治後期から民間に広まり始めた小笠原流の水引折型。大正4年(1915年)頃、津田左右吉(加賀水引の創始者)はそれを勉強し、結納業を始めた。 しかし、用途別の複雑な決まり通りに折型をきっちりと端正に折り畳むのは、なかなか難しかった。 少しでも折り目が崩れたり、歪んだりすればすぐに品のないものになってしまう。 水引折型は、その清しく端正な容姿にこそ価値がある。左右吉は、熱心に折型を研究し、繰り返すうちに一つのアイディアを思いつく。

・・・平たく折り畳んでしまわず、ふっくらとしたまま折り目を付けず、それを胴のあたりでぐっと水引で引き結ぶ。 そうすることで、技術的なアラが目立たず、楽に、しかもボリュームのある華やかなフォルムが出来上がる。・・・

今でも受け継がれ使われる、いかにも加賀百万石の雰囲気を漂わせた綺麗な結納品の水引折型は、 こうした苦心の末の、いわば逆転の発想によって生まれ完成したものだった。 また、こうした立体的な折型には、必然的に、立体的な水引の結び(水引細工)の創始が伴う事となった。 今日、全国的に見る水引折型のルーツは、この時期、彼による創案の影響が色濃いのである。

加賀水引の継承者編集

初代 津田 左右吉

2代目 津田 梅

3代目 津田 剛八郎・千枝

4代目 津田 宏・さゆみ

5代目 津田 六佑

技術編集

初代津田左右吉の考案した立体的な水引細工は、もともとあった縁起のよい結び方「あわじ結び」を応用させて作られたものが多い。 現在の結納飾りや祝儀袋に飾られる鶴亀や松竹梅などはこの津田左右吉の考案した水引細工が原型となり、各地で作られるようになった。

現在の結納品などの贈答品を飾る立体的でふっくらした包み方も津田左右吉が考案したものであり、この包装手法も全国に広まり一般的な形として定着している。

また津田左右吉や津田梅は、結納業の傍ら、趣味として水引と和紙等と使い、内裏雛甲冑などの人形や植物を模した高度な技術を要する水引細工の作品なども数多く考案し、現在も津田水引折型で継承されている。

関連項目編集

外部リンク編集