北海の絵』(ほっかいのえ、ドイツ語: Nordseebilder作品390は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したウィンナ・ワルツ

『北海の絵』
ドイツ語: Nordseebilder
ピアノ初版譜の表紙(August Cranz社出版)
ジャンル ウィンナ・ワルツ
作曲者 ヨハン・シュトラウス2世
作品番号 op.390
初演 1879年

楽曲解説 編集

 
ヴィークドイツ語版北海の風景(1890年~1900年頃撮影)

1879年夏、シュトラウス2世は医者たちの忠告を聞き入れて、妻アンゲリカとともにドイツ帝国領フェール島の都市ヴィークドイツ語版へ静養に出掛けた[1]北海に面したこの地でシュトラウス2世は、干満差の大きい海の様子から音楽的着想を得て[2]、「海景色」を描写したワルツを作曲した[1]。これが『北海の絵』である。

初演は現地のオーケストラが行った[1]。ウィーン初演は、1879年11月16日にウィーン楽友協会において、弟エドゥアルト・シュトラウス1世の指揮する日曜定期コンサートで行われた[1][2]。同月30日には、ヨハン2世自身の指揮によって同じく楽友協会で演奏された[2]

構成 編集

序奏、3つの小ワルツ、コーダからなる。

第1ワルツ

 

ニューイヤーコンサート 編集

出典 編集

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
  J.シュトラウス2世: ワルツ「北海の絵」 Op.390ヨハネス・ヴィルトナー指揮、ポーランド国立放送交響楽団演奏。naxos japan公式YouTubeチャンネル。

参考文献 編集

  • ピーター・ケンプ 著、木村英二 訳『シュトラウス・ファミリー:ある音楽王朝の肖像』音楽之友社、1987年10月。ISBN 4276-224241 

外部リンク 編集