南安雄
南 安雄(みなみ やすお、1931年5月2日 - 2012年8月21日)は日本の作曲家、編曲家、指揮者。本名・岡田定夫[1][2][3]。
南 安雄 | |
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出生名 | 岡田 定夫 |
生誕 | 1931年5月2日 |
出身地 |
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死没 | 2012年8月21日(81歳没) |
職業 | |
共同作業者 |
日本フィルハーモニー交響楽団 NHK交響楽団 |
人物
編集京都市左京区出身[1]。京都市立堀川高等学校音楽科卒業。
合唱曲の作曲や声楽曲の編曲を数多く手がけた。代表作品に詩人蓬萊泰三の詩をもとに作曲した「チコタン」は、現在も児童合唱の定番曲として有名。他にも蓬莱が作詞した「日記のうた」、「お菓子のうた」(前三作をまとめて三部作とも呼ばれる)、「日曜日~一人ぼっちの祈り~」などがある。いずれも詩の世界は深刻で衝撃的な内容をはらんでいるが、コロムビア合唱団には好んで取り上げられている。
長年NHKテレビの専属編曲家として活躍し、連続テレビ小説の『わたしは海』、『はっさい先生』のテーマ曲を担当したのをはじめ、『みんなのうた』、『音楽の広場』、『徹子と気まぐれコンチェルト』、『名曲アルバム』、『歌謡チャリティーコンサート』などにその名が見られる。また『歌謡チャリティーコンサート』では長年にわたり指揮者としてタクトを揮った。
NHK以外にも、MBS(毎日放送)系『アップダウンクイズ』のOPテーマ曲やジングル音楽(シルエットクイズ開始や10問正解のファンファーレ等)を1970年代後半の一時期担当、他にも同局の『伸介のグリコがっちりショッピング』や、朝日放送系『三枝の大マジメ!?結婚ゲーム→三枝の結婚ゲーム』のOPテーマ・ジングルを担当していた。
この他にも、全国の小・中・高校の校歌などの作曲も多く手掛けていた。
主要作品
編集本文に挙げられているもの以外には以下がある。
- 歌はともだち
- 雪の日のたより
- こどものための合唱曲集「子供の詩」
- 山があって海がいて(第53回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲)
- 小さないのちたちへのレクイエム
- こどものための旅のうた「緑のキップ」
- 合唱組曲「ミイコ」
- こどものための合唱組曲「あの子が…」
- こどものための合唱組曲「ぼくのたからもん」
- ぼくらのマーチ・オン・マーチ
- 女声合唱のためのクラシカル・リリックス「きまぐれなエッセイ」(編曲)
- 女声合唱のためのクラシカル・リリックス「無言歌の四季」(編曲)
- 女声合唱とピアノのための「三つのバラード」(編曲)
- こどものための合唱曲「唱歌ファンタジー」(編曲)
- 同声合唱のためのクリスマス・メロディー「ノエル・ノエル・ノエル」(編曲)
脚注
編集- ^ a b c 「南安雄氏が死去 「名曲アルバム」で編曲担当」『』株式会社スポーツニッポン新聞社、2012年9月1日。オリジナルの2025年3月29日時点におけるアーカイブ。2025年3月29日閲覧。
- ^ a b 「「名曲アルバム」編曲、作曲家・南安雄氏が死去」『』株式会社読売新聞東京本社、2012年9月2日。オリジナルの2012年9月5日時点におけるアーカイブ。2025年3月29日閲覧。
- ^ a b 「(おくやみ)南安雄氏が死去 作曲・編曲家、指揮者」『』株式会社日本経済新聞社、2012年9月3日。オリジナルの2025年3月29日時点におけるアーカイブ。2025年3月29日閲覧。
- ^ “「第63回日本放送協会放送文化賞」の贈呈” (PDF). 日本放送協会 (2012年2月28日). 2025年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月29日閲覧。
- ^ 「若尾文子、加山雄三らにNHK放送文化賞」『』株式会社日刊スポーツ新聞社、2012年3月1日。オリジナルの2025年3月29日時点におけるアーカイブ。2025年3月29日閲覧。