去勢された女』(きょせいされたおんな、原題The Female Eunuch)は、世界的ベストセラーになり、フェミニズムの活動に大きな影響を与えた、ジャーメイン・グリアの本である。

The Female Eunuch
去勢された女
著者ジャーメイン・グリア
イギリスの旗 イギリス
言語英語
ジャンルノンフィクション
出版日1970年
ISBN0-374-52762-8
OCLC46574483
305.42 21
LC分類HQ1206 .G77 2001
次作The Whole Woman

1970年10月ロンドンで発行され、翌年3月には第2版がほぼ売り切れた。これまでに11の言語に翻訳されている[1]

この『去勢された女』の続編は1999年に発売されたThe Whole Womanである[2]

あらすじとテーマ編集

論争や学術的研究を交えて書かれたフェミニスト分析の本である。この本のメインテーマは、従来の郊外居住者、消費者運動家、核家族が性的に女性を抑圧し、そのことが女性から活力を奪い、去勢された状態にするということである。

社会的影響編集

他のフェミニズムたちやより広い一般社会から批判されたが、1970年代のフェミニズム運動のカギとなる原本であった。

批判・否定の声編集

1972年1月ジ・エイジの評論家テルマ・フォーショウはこの本について、「奇妙な空想に基づいて書かれた、画策された垣根の向こうでのぐずりだ」と否定した。新聞社はこのレヴューがかなりの論争を引き起こすと宣言した[3]

キース・ダンスタンは『The Best Australian Profiles』の中で、「この本の評論は非常に雑多だ。もっとも有名なのはジ・エイジだ」と述べ、オーストラリアンの好意的なレヴューと対比させた。「この本は異様に視野が狭く、自己満足的で憤慨しているオーストラリア人には迎え入れられている。…(略)…教義的でもなく自己満足のものでもない。口やかましいものでもなければ偏執狂なものですらない」と書いている。

ローラ・ミラーは「気まぐれで情熱的、散らかった文章で、マニフェストとみなせるほどに結束したものではない。衝動的で致命的に世間知らずだ」[4]と酷評。

神経科学者のサイモン・リヴェイはグリアの主張する「男性と女性の間に、の違いは見られない」ことへの矛盾を科学調査で明らかにした[5]

脚注編集

  1. ^ Wilde, W H; Hooton, Joy; Andrews, Barry (1994) [1985]. The Oxford companion to Australian Literature (2nd ed.). Melbourne: Oxford University Press. p. 271. ISBN 0-19-553381-X. "... the book became almost a sacred text for the international women's liberation movement of the 1970s, notwithstanding sporadic criticism of aspects of its ideology from some feminists." 
  2. ^ Greer. The Whole Woman Doubleday, ISBN 0-385-60016-X
  3. ^ “Letters to the Editor”. The Age (Fairfax Media): p. 8. (1972年1月20日). https://news.google.com/newspapers?nid=1300&dat=19720120&id=neFUAAAAIBAJ&sjid=rpADAAAAIBAJ&pg=5321,3108293 2015年11月3日閲覧。 
  4. ^ Laura Miller (1999年6月22日). “Germaine Greer”. Brilliant Careers. Salon. pp. 1 of 2. 2015年11月3日閲覧。 “They didn't become megastars, but they became a librarian or something. I've heard women say again and again when the subject of Germaine comes up: 'Well, her book changed my life for the better.' And they'll be modest women living pretty ordinary lives, but better lives." Women entirely unlike Germaine Greer, the feminist who improved the world in spite of herself.”
  5. ^ LeVay, Simon (1996). Queer Science: The Use and Abuse of Research into Homosexuality. Cambridge, Massachusetts: The MIT Press. p. 140. ISBN 0-262-12199-9