及川馥
日本のフランス文学者
及川 馥(おいかわ かおる、1932年10月10日[1] - )は、日本のフランス文学者。茨城大学名誉教授。専門はフランス文学(近代詩、文芸批評)。
経歴
編集宮城県生まれ。宮城県古川高等学校卒業。1961年、東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。弘前大学、茨城大学を経て、愛国学園大学教授。日本フランス語フランス文学会会員、H.Boco研究会会員。みずから詩も書く。トドロフ、セール、バシュラールなどフランス思想書の数々の翻訳でも知られる。
著書
編集- 『原初からの問い バシュラール論考』2006年
- 『夕映え』(詩集)2005年
- 『鳥?その他』(詩集)2004年
- 『テラスにて』(詩集)2003年
- 『バシュラールの詩学』1989年
訳書
編集- ジョルジュ・ブラン『ボードレール』(共訳)、『ボードレールのサディズム』
- ガストン・バシュラール『エチュード 初期認識論集』、『近似的認識試論』(共訳)、『夢想の詩学』、『科学的精神の形成』(共訳)、『大地と意志の夢想』
- ツヴェタン・トドロフ『批評の批評』(共訳)、『象徴表現と解釈』(共訳)、『はかない幸福 ルソー』、『象徴の理論』(共訳)、『他者の記号学』(共訳)
- ミシェル・セール『アトラス』(共訳)、『第三の知恵』、『自然契約』(共訳)、『両性具有』、『天使の伝説』、『パラジット』(共訳)、『離脱の寓話』、『生成』
- マルセル・ドゥティエンヌ『ディオニュソス 大空の下を行く神』(共訳)
- ジャン=ピエール・ヴェルナン『眼の中の死 古代ギリシアにおける他者の像』
- ミシェル・ピカール『遊びとしての読書』
- ジュール・サンジェ『弁論術とレトリック』(共訳)
- シャルル・モーロン『晩年のボードレール』
- ジャン・ポール・ヴェベール『テーマ批評とはなにか』
- マニュエル・ド・ディエゲス『批評家とその言語』
- ピエール・ビュルネ『愛』
- シオラン『苦渋の三段論法』
脚注
編集- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.304
- ^ “平成23年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 3 (2011年). 2016年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
外部リンク
編集- ReaD研究者(詳細情報) - 及川馥のページ