吉岡郁夫
吉岡 郁夫(よしおか いくお、1932年5月19日 - )は日本の解剖学者で民俗学者・人類学者。日本民俗学会会員、名古屋民俗研究会会員。自然科学と民俗学・文化人類学をテーマに多彩な調査・執筆活動をおこなっている。
来歴
編集広島県福山市出身。1958年広島大学医学部卒、名古屋大学医学部解剖学研究室大学院修了、1966年医学博士。愛知医科大学教授、愛知学院大学教養部教授、1998年退職。1978年明石原人を世界各地より出土した猿人、原人、旧人、新人の化石骨と比較して、旧人または現世人類の骨だと鑑定した。
著書
編集- 『身体の博物誌―医学と人類学の周辺』大学教育社、1980年
- 『人体の不思議』講談社現代新書、1986年
- 『日本人種論争の幕あけ―モースと大森貝塚』共立出版、1987年
- 『身体の文化人類学―身体変工と食人』雄山閣出版、1989年
- 『民俗学と自然科学』學生社、1990年
- 『いれずみ(文身)の人類学』雄山閣出版、1996年
- 『人魚の動物民俗誌』新書館、1998年
共著
編集- 『受験解剖学 出題頻度と各科関連』武藤浩共著 南江堂 1977
- 『受験組織学・病理学 出題頻度と各科関連』武藤浩共著 南江堂 1977
- 『体表解剖学 その臨床的応用』武藤浩共著 南江堂 1979
- (武藤浩との共著)『性の人類学―形質人類学の空白領域』共立出版、1983年
訳書
編集- ジョン・ミルン著、長谷部学との共訳『ミルンの日本人種論―アイヌとコロポクグル』雄山閣出版、1993.8、ISBN 4639011849
参考文献
編集- 日外アソシエーツ(編集) 編『新訂現代日本人名録2002』日外アソシエーツ、2002年1月。ISBN 978-4816916953。