猿人

猿人の暮らし、木や石を道具として使用している。(模型、愛知県犬山市・リトルワールド)
猿人(えんじん、Australopithecine[1])とは、約600万年前にアフリカ大陸に出現し、約130万年前まで生息していただろうと考えられる初期の人類である[2]。
以下の6属がこれに含まれる。ただしこれは日本独自の用語であり、厳密な定義はない。
脳容積は類人猿と同程度(500mlほど)で現在の人間の脳容積(1,350mlほど)と比べ、非常に少ない[3]。化石人骨の検討より、尾がなく直立二足歩行で体重を支えていたとみられる。自由になった手で道具を使うようになり、原始的な石器を使用していたものと考えられている。
アウストラロピテクス属からホモ属が分化したとする説が有力だが、統一的な見解はまだ無い。アウストラロピテクス属、アルディピテクス属など、ミトコンドリアDNAの分析ではヒトに近い塩基配列を示す。
脚注編集
- ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2。(オンライン学術用語集)
- ^ なお、ラマピテクスは猿人・人類には含まれない。
- ^ 『日本史世界史並列年表』11頁。