四君子湯(しくんしとう)は漢方方剤の一つ。出典は宋代の『和剤局方』。

四君子湯
生薬・ハーブ
原料 ニンジン
ブクリョウ
ソウジュツ
ビャクジュツ
カンゾウ
タイソウ
ショウキョウ
臨床データ
法的規制
投与経路 経口
識別
KEGG D06974
別名 シクンシトウ
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効果・効能 編集

体力低下、顔色不良、胃腸機能の低下した人に用いる[1]

適応症 編集

胃腸虚弱、慢性胃炎、胃のもたれ、嘔吐下痢[2]

組成 編集

人参[3]茯苓甘草を主剤としていることから四君子と称されている。これに生姜大棗[2]を加えるのが普通。

相互作用 編集

併用注意 編集

次の薬剤との併用により、偽アルドステロン症ミオパシーが出現しやすくなる[2]

  1. 甘草含有製剤
  2. グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤

副作用 編集

次の副作用がある[2]

重大な副作用 編集

偽アルドステロン症、ミオパシー

その他 編集

発疹蕁麻疹

注意事項 編集

高齢者は生理機能の低下、妊産婦、小児は安全性が未確立であり、注意が必要である[2]

脚注 編集

  1. ^ 監修高久史麿、矢崎義雄『治療薬マニュアル2001』(医学書院、2001)、p.1636
  2. ^ a b c d e ツムラ製品情報『ツムラ四君子湯』
  3. ^ 本来は白朮であるが、メーカーによって、白朮と蒼朮のものが混在しており、ツムラは蒼朮を採用している。白朮と蒼朮の混同は日本独自の古方派の影響である。