国鉄タキ19550形貨車(こくてつタキ19550がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

国鉄タキ19550形貨車
タキ19550形、オタキ19551 1994年7月1日、川崎貨物駅
タキ19550形、タキ19551
1994年7月1日、川崎貨物駅
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 日本石油輸送
製造所 富士重工業日本車輌製造
製造年 1982年(昭和57年) - 1993年(平成5年)
製造数 2両
消滅 2008年(平成20年)
常備駅 東高島駅郡山駅
主要諸元
車体色 ねずみ色1号
専用種別 液化イソブチレン
化成品分類番号(G)23
軌間 1,067 mm
全長 17,700 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,820 mm
タンク材質 高張力鋼
荷重 25 t
実容積 46.8 m3、47.2 m3
自重 26.7 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 2.6
台車 TR216B
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 13,600 mm
最高速度 75 km/h
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概要

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本形式は、液化イソブチレン専用の25t 積タンク車として1982年(昭和57年)5月21日に1両(タキ19550)が富士重工業で、1993年(平成5年)9月24日に1両(タキ19551)が日本車輌製造でそれぞれ製作された。

記号番号表記は特殊標記符号」(全長 16 m 以上)を前置し「タキ」と標記する。

液化イソブチレンを専用種別とする形式は本形式のみである。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃(G)23」(燃焼性の物質、高圧ガス、高圧ガス、可燃性のもの)が標記された。専用種別の「液化イソブチレン」と化成品分類番号の「燃」は赤色で標記されている。

荷役方式は上入れ・上出し式。緊急遮断弁は製造時から設置されている。

所有者は、日本石油輸送の1社のみであり、その常備駅は、横浜市東高島駅福島県郡山駅である。

塗装は高圧ガス取締法(当時)による規定で、ねずみ色1号である。

全長は17,700mm、全幅は2,500mm、全高は3,820mm、台車中心間距離は13,600mm、実容積は46.8m3タキ19550)、47.2m3タキ19551)、自重は26.7t、換算両数は積車5.0、空車2.6である。台車は二軸ボギーで、コロ軸受のTR216Bである。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(2両)がJR貨物に継承されたが、2008年(平成20年)度に最後まで在籍した1両(タキ19551)が廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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