国際伝統工芸博覧会・京都
国際伝統工芸博覧会・京都(こくさいでんとうこうげいはくらんかい・きょうと)は、1984年(昭和59年)に京都府京都市で開催された地方博覧会である。
概要 編集
パビリオン 編集
- 工人のまち・京都館
- テーマ:手と心と美
- 展示内容
- 特別展示・歴史的伝統工芸品コーナー - 重要文化財クラスの京都伝統工芸品を展示。
- 伝統工芸の手・道具展示コーナー - 伝統工芸の道具を展示。
- 常設展示コーナー - 代表的商品コーナー(会期中3回程度陳列替え)と週替わり工芸品展示コーナーとがあった。
- 大船鉾の再現:祇園祭の鉾の一つで、江戸時代末期の大火により焼失した「大船鉾」を往時のままに再現、展示。
- 実演:実演コーナーにて、京友禅や西陣織、清水焼などの京都の伝統工芸の職人が、職人の技術を実演。
- 国際ネオトラ館
- 「ネオトラ」とは、「ネオ・トラディショナル」すなわち新しい技法と現代の感性によって生まれた「新しい伝統工芸」を意味する(公式ガイドブックより)。
- 外国館
- 日本館
- じゅらくゾーン:「染・織・繍」をテーマに、きもの文化についての展示を行った。2千年前のペルー・ナスカ文化所産の帝王紫漁網や、米ボストン美術館所蔵の中世能衣装を展示。十二単の着付けショーのイベントも開催された。
- 京セラゾーン:「ファインセラミックワンダーランド」新素材のセラミックの技術などを展示。新宝石「クレサンベール」も展示。
- 新工芸ゾーン:「新工芸創作研究会」(当時の理事長:稲盛和夫)による作品の発表展示。
- サントリードーム・映像館
- テーマ:時の匠・生命のリズム
- 映像:日本の時間の伝統と匠の歴史を、直径20mのドームスクリーンにマルチスライドとレーザービーム、マルチサウンズ等の映像ショーで展開。
- 近畿工人の町
- 展示:京都・大阪を中心とする近畿地方の伝統工芸品を展示・即売。
- 日本工人の町
- 展示:北海道から沖縄までの、日本全国の伝統工芸品、民芸品を展示。
- みやこ大路
- 出店:竹製品や手工芸品、小物、名菓や茶、清酒などの京都の伝統産業の企業・団体が店舗を出店。
- 朱雀大路
- 出店:織物、扇子、名菓など、京都の伝統産業の企業・団体が店舗を出店。
- ワールドバザール・ニュークラフトの町
- 展示:「ワールドバザール」では、環太平洋諸国の民芸品や伝統工芸品を展示。「ニュークラフトの町」では、「新しい手作りの品」をコンセプトにした工芸品を展示。
- こども館
- テーマ:こども館・ハイテク縁日
- 展示:水上ステージにて、4頭のロボットのゴリラによるジャズ演奏。他にロボット彫刻、コンピューター似顔絵、怪獣退治など。
- おまつり広場
- 主なイベントについては下記参照。
- レストラン
- 出店:サントリーレストラン、そば庄、美濃吉など7社が出店。
- おまつり茶屋
おまつり広場のイベント 編集
- 曜日別イベント・テーマ
- 月曜日:町衆コンサート
- 火曜日:オムロン・モノ・シアター「地球の上で、ひとつ・ひとつ」
- 水曜日:町衆フリータイム
- 木曜日:トーク&パフォーマンス
- 金曜日:町衆ショーバラエティー
- 土日祝:町衆スペシャル・エキサイト
参考資料 編集
- 国際伝統工芸博・京都 公式ガイドブック(伝統工芸京都博覧会協会)
- 手と心130万人 国際伝統工芸博・京都 公式記録 資料編及び写真編(伝統工芸京都博覧会協会)