在原元方
平安時代の歌人。在原業平の孫で、筑前守・在原棟梁の子。中古三十六歌仙の一人。家集『元方集』。勅撰集『古今和歌集』以下に33首入集
在原 元方(ありわら の もとかた)は、平安時代の歌人。在原業平の孫で[1]、筑前守・在原棟梁の子。大納言・藤原国経の養子[2]。官位は正五位下・美作守。中古三十六歌仙の一人。
時代 | 平安時代前期 |
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生誕 | 不明 |
死没 | 不明 |
官位 | 正五位下・美作守 |
氏族 | 在原氏 |
父母 | 父:在原棟梁、養父:藤原国経 |
兄弟 |
元方、元清、戒仙、本院侍従、 おほつぶね |
子 | 安保範清、女子 |
経歴
編集歌人として、勅撰和歌集では『古今和歌集』に14首、『後撰和歌集』に8首、『拾遺和歌集』に2首が入集し、以後『新古今和歌集』以下の勅撰和歌集にも9首が採録されている。また、和歌作品が『古今和歌集』の巻頭の歌に採られている。家集に『元方集』があるが、断片的に伝わるのみである。
代表歌
編集あふことのなぎさにし寄る浪なればうらみてのみぞ立ちかへりける(古今・恋三・626)