在日米陸軍航空大隊は、神奈川県キャンプ座間に駐屯するアメリカ陸軍の部隊である。愛称は「NINJA(忍者)」。UH-60Lブラックホークを運用しており[1]、来日する米政府要人の輸送も担っている。

在日米陸軍航空大隊
創設 2013年4月1日 (2013-04-01)
所属政体 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
所属組織 アメリカ合衆国陸軍の旗 アメリカ陸軍
部隊編制単位 大隊
兵科 陸軍
兵種/任務 航空
所在地 キャンプ座間
愛称 NINJA(忍者)
上級単位  在日米陸軍
テンプレートを表示

概要

編集

在日米陸軍航空大隊は、2013年4月に米陸軍省在日米陸軍隷下部隊の第78航空大隊(臨時編成)を改編し、大隊として正式な地位を与えた部隊で、「NINJA(忍者)」を愛称を持つ。2022年9月現在の大隊長はコートニー・L.キルク中佐で、大隊本部、本部管理中隊、1個飛行隊(UH-60L 5機編成)、横田基地に分遣しているUC-35固定翼機で編成される[2]

任務

編集
 
赤坂プレスセンターでヘリから降りるヘーゲル国防長官(当時)

大隊の任務は在日米陸軍と第1軍団(前方)を支援する航空作戦を行うことで、兵員や物資の輸送、患者搬送、空中消火、人道支援・災害救援活動などといった各種任務を行っている。また、沖縄嘉手納基地にもUH-60Lブラックホークを常駐させ、沖縄に所在する陸軍海兵隊に対しても航空支援を実施している[3]

大規模災害発生時には、カウンターパートである陸上自衛隊と連携して航空支援を実施しており、2011年の東日本大震災の際には、「トモダチ作戦」の一環として捜索救難や物資輸送を行った。

来日する米政府要人の輸送も担っており、横田基地と都心の赤坂プレスセンターを往復することが多い。ドナルド・トランプ大統領が来日した際も要人輸送を支援した[4]

著名な指揮官

編集
  • 陸軍大佐(退役)サリー・D・マーフィーは、アメリカ陸軍で初めての女性ヘリコプター・パイロットであった[5]

参考文献

編集
  1. ^ History - US Army Aviation Battalion Japan Retrieved August 17, 2016.
  2. ^ 在日米陸軍航空大隊、陸自第1ヘリ団と年頭編隊飛行”. 航空新聞社. 2021年1月20日閲覧。
  3. ^ 米陸軍航空の日本における兵力の節用”. AVIATION ASSETS. 2021年1月20日閲覧。
  4. ^ キャンプ座間、有事への備え 第1軍団前方司令官初インタビュー”. 時事通信社. 2021年1月20日閲覧。
  5. ^ McVeigh, Alex (March 27, 2009). Army honors its first female helicopter pilot. Retrieved 6 May 2017.

外部リンク

編集