地獄の戦場コマンドス』(原題:Commandos)は、1968年に公開された戦争映画である。西ドイツイタリアフランス合作。リー・ヴァン・クリーフジャック・ケリー英語版が主演した。マカロニ・ウェスタンの流れをくむイタリア製戦争映画、いわゆるマカロニ・コンバット英語版の1つと見なされている。1968年11月19日にイタリアで公開され、アメリカで公開された際にはPG指定(保護者同伴必須)を受けた。

地獄の戦場コマンドス
Commandos
監督 アルマンド・クリスピーノ英語版
脚本 ダリオ・アルジェント
出演者

リー・ヴァン・クリーフ

ジャック・ケリー英語版
音楽 マリオ・ナシンベーネ
撮影 ベニート・フラッタリ(Benito Frattari)
公開

イタリアの旗 1968年11月19日

日本の旗 1969年8月9日
上映時間 110分(オリジナル版)
製作国 西独//
言語 イタリア語
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『Sullivan's Marauders』の英題でも知られ、日本公開当初およびビデオ化の際に使われた邦題は『略奪者』であった。

あらすじ 編集

1942年10月、連合軍の北アフリカ侵攻が迫る中、アメリカ軍の秘密コマンド基地ではサリバン軍曹らイタリア系アメリカ人兵士で構成されるコマンド部隊が特殊訓練を受けていた。彼らの任務は、イタリア兵になりすました上で落下傘で敵後方に降下し、兵站の要衝となっているオアシスの駐屯地を占拠、さらにこの駐屯地でドイツアフリカ軍団の装甲部隊を待ち伏せ、これを撃破することである。やがて作戦決行の夜が訪れた。北アフリカへの降下に成功したコマンド部隊は首尾よく駐屯地を制圧、トマジーニ中尉ら少数のイタリア兵と偶然居合わせた娼婦アドリアーナを捕虜にする。

一夜明け、水を補給しようとドイツ軍先遣隊がオアシスを訪れる。コマンド部隊はイタリア兵になりすましてこれをやり過ごすが、その頃イタリア兵捕虜らは密かに脱走の計画を立て始めていた。さらにその夜、ドイツ軍装甲部隊を率いる2人の将校、元昆虫学者で「教授」と呼ばれているハイツェル中尉と叩き上げの職業軍人ルディ中尉が昇進祝いの宴会の為に部下を引き連れオアシスを訪れる。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
サリバン曹長 リー・ヴァン・クリーフ 納谷悟朗
バリ大尉 ジャック・ケリー英語版 家弓家正
トマジーニ伊軍中尉 マリノ・マッセ英語版
ルディ独軍中尉 ゲッツ・ジョージ英語版
ハイツェル独軍中尉(教授) ヨアヒム・フックスベルガー英語版
アルド ジャンピエロ・アルベルティーニ英語版
コルビ ピエル・パオロ・カポーニ英語版
ハンス独軍少尉 ハインツ・ラインケ英語版
ロドルフォ通信兵 イヴァノ・スタッチオリ英語版
アドリアーナ マリル・トロ英語版
ミラー軍曹 ヘルムート・シュミット英語版

外部リンク 編集