城郭談話会(じょうかくだんわかい)とは、近畿地方を拠点とする城郭研究会。関西在住の城郭研究者が、自由に意見交換できる場として、昭和59年(1984年)に設立された。略称は、城談会(じょうだんかい)[1]談話会[2][3]

活動

編集

月例会を行い、多くの刊行物を発行している。

倭城を専門に取り扱う雑誌として、『倭城の研究』を6号まで発行している[4]。倭城の縄張り・瓦・陶磁器などの考古学的調査・研究が掲載されている。

毎年11月に関東の中世城郭研究会と合同で合宿を行っている[5]

刊行物

編集
  • 『但馬竹田城』1991年
  • 『播磨利神城』1993年
  • 『淡路洲本城』1995年
  • 『倭城の研究』創刊号(特集:巨済島の倭城)、1997年
  • 『倭城の研究』第2号(特集:小西行長の順天城)、1998年
  • 『倭城の研究』第3号(特集:九大シンポの成果)、1999年
  • 『倭城の研究』第4号(特集:ソウル大「倭城図」と韓国の倭城研究)、2000年
  • 『倭城の研究』第5号(特集:加藤清正の西生浦倭城)、2002年
  • 『倭城の研究』第6号(特集:毛利輝元の釜山子城台倭城)、2010年
  • 角田誠・谷本進編『因幡若桜鬼ヶ城』2000年
  • 『大和高取城』2001年
  • 村田修三編『新視点・中世城郭研究論集』新人物往来社、2002年
  • 『筒井氏と筒井城』(大和郡山市教育委員会と共編)、2003年
  • 『図説近畿中世城郭事典』2004年
  • 『城郭研究の軌跡と展望』Ⅱ、2004年[6]
  • 城郭談話会編, 中井均編集代表, 有吉圭, 古田孝弘, 高田徹『近江佐和山城・彦根城』、サンライズ出版、2007年8月。ISBN 978-4-88325-282-4 
  • 『大和郡山城』、2009年
  • 堀口健弐ほか編『城郭研究の軌跡と展望』Ⅲ、城郭談話会30周年記念誌、2014年
  • 中井均監修/城郭談話会編『【図解】近畿の城郭Ⅰ』、戎光祥出版、2014年8月。ISBN 978-4-86403-124-0 
  • 中井均監修/城郭談話会編『【図解】近畿の城郭Ⅱ』、戎光祥出版、2015年4月。ISBN 978-4-86403-147-9 
  • 中井均監修/城郭談話会編『【図解】近畿の城郭Ⅲ』、戎光祥出版、2016年3月。ISBN 978-4-86403-193-6 
  • 中井均監修/城郭談話会編『【図解】近畿の城郭Ⅳ』、戎光祥出版、2017年8月。ISBN 978-4-86403-256-8 
  • 中井均監修/城郭談話会編『【図解】近畿の城郭Ⅴ』、戎光祥出版、2018年9月。ISBN 978-4-86403-299-5 
  • 中井均監修 城郭談話会編『文献・考古・縄張りから探る近畿の城郭』、戎光祥出版、2019年12月。ISBN 978-4-86403-336-7 

脚注

編集
  1. ^ 城郭談話会 2004, pp. 74–75, 八巻孝夫「城談会対中城研十番勝負 : 城談会・中城研比較論序説」などで使われている略称.
  2. ^ 城郭談話会 2004, p. 128, 「はじめての談話会」などで使われている略称.
  3. ^ 城郭談話会 2004, pp. 129–130, 「談話会の想い出」などで使われている略称.
  4. ^ 高田徹 2003.
  5. ^ 八巻孝夫 2018.
  6. ^ 城郭談話会 2004.

参考文献

編集
  • 『城郭研究の軌跡と展望』Ⅱ、城郭談話会20周年記念誌、城郭談話会、2004年。 
  • 高田徹「この本を読めば城郭のここがわかる」『城を歩く : その調べ方・楽しみ方』、別冊歴史読本第28巻、第7号、新人物往来社、2003年3月。 
  • 八巻孝夫「中世城郭研究会新会員の募集」『中世城郭研究』第32号、2018年、63頁、ISSN 0914-3203 

関連項目

編集