延氷型情報収集艦(やんびんがたじょうほうしゅうしゅうかん、ヤンビンがた、英語: YANBING class intelligence collection ship)は、中華人民共和国海軍に所属していた砕氷情報収集艦である。「海氷723(ハイビン723)」の1隻のみが建造され、北海艦隊に所属していた。 艦番号は723であった。

延氷型情報収集艦
210型破冰船
基本情報
艦種 砕氷艦情報収集艦
前級 延哈型砕氷情報収集艦
要目
排水量 満載: 約5,000 t
全長 94.5 m
最大幅 17.1 m
吃水 5.9 m
機関方式 ディーゼルエンジン×2 or 4基
スクリュープロペラ×2軸
速力 最大: 16 kt
乗員 約100名
兵装 76式37mm連装機関砲×4基
レーダー デッカ707 航法用
756型 航法用
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1981年、延哈(YANHA)型砕氷艦の後継として建造された。延哈型よりも大型化している。1982年12月31日に、北海艦隊旅順港基地で就役した。1990年前後に、前部の37ミリ機関砲2基を撤去し、電子装備を設置され、砕氷情報収集艦に改装された。

冬季は北海艦隊の砕氷艦として渤海方面で活動していた。情報収集艦としては、日本列島周辺や南沙諸島周辺で活動し、海洋観測なども行なっていた。2001年頃から日本列島周辺を周回して情報収集活動をしたり、小笠原諸島周辺で海洋観測を行なったりしていた。日本周辺で情報収集活動をする際は海上自衛隊護衛艦に常に監視されていたことは、新聞などで報道されたこともある。

新型の情報収集艦により更新され、2012年には国家海洋局 海監総隊(海監)に移管されて、「海監111」として再就役した。

参考文献 編集

  • Eric Wertheim, Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World , 15th edition, Naval Institute Press, 2007.

関連項目 編集

外部リンク 編集