塩見 政誠(しおみ せいせい/まさなり、1646年正保3年)- 1719年享保4年)9月)は、江戸時代前期から中期の蒔絵師。通称は小兵衛。

塩見政誠作の竹が描かれた印籠、18世紀、アムステルダム国立美術館

経歴・人物 編集

塩見春政(推定)の子として京都に生まれる。「研出蒔絵」で蒔絵を製作し、木地蒔絵等を使った技法の作品も多く残した。

政誠の作品は、印籠等多くの種類があり、庶民から高い評価を受けた。また、彼の家系(塩見小兵衛等)多くの門人によって継いだと伝えられている。

主な弟子 編集

注:いずれも推定で、実在したかどうかは不明である。

主な作品 編集

  • 『比良山蒔絵硯箱』- 2010年平成22年)に重要文化財に指定。「鹽見政誠」と記されている。
  • 『蜻蛉蟷螂蒔絵印籠』‐ 皇室から奉納されたものと推定される。
  • 『節摺』‐ 後に当時の仙台藩伊達重村へ奉納したとみられている。

このうち現在、『比良山』及び『蜻蛉』は東京国立博物館、『節摺』は武蔵野音楽大学楽器博物館がそれぞれ所蔵している。

出典 編集

外部リンク 編集