大伴 田村大嬢(おおとも の たむら の おおおとめ[1]生没年不詳)は、大伴宿奈麻呂の娘。坂上大嬢坂上二嬢の異母姉である。母は不詳。父の宿奈麻呂の田村の里に住んだため、「田村大嬢」と呼ばれる。

天平年間、叔父大伴稲公より恋歌を贈られるが、これは稻公の姉である大伴坂上郎女の代作。万葉集巻四、巻八に、異母妹坂上大嬢に贈った歌のみ九首残り[2]、妹思いであったことがうかがわれる。

脚注 編集

  1. ^ 読みかたは、ほかにも「おおいらつめ」、「だいじょう」とも。
  2. ^ 『万葉集』巻第四、756番 - 759番、巻第八、1449番、1506番、1662番・1663番、1662番