大築 邦雄(おおつき くにお、1911年12月14日 - 1991年10月25日[1])は日本作曲家

東京市小石川区新諏訪町(現:東京都文京区後楽)出身。父は麹町女学校を創立した大築佛郎。祖父は陸軍中将大築尚志

略歴

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東京高等学校 (旧制)理科在学中から作曲を始め、1935年、第4回音楽コンクールに「管絃楽のためのトッカータ」で入選。1936年、宮内省雅楽部募集の雅楽に基づく管弦楽曲のコンクールに「舞」(ダンス・ラント)が入選。1940年京都帝国大学文学部卒。大学在学中、1937年、管弦楽曲「行列」でワインガルトナー賞に2等入選。京都帝大卒業後は同大学院に進み、音楽理論史や日本音楽を研究。1951年以降は横浜国立大学音楽理論を教える。1968年より広島平和記念式典で開式~原爆死没者名簿奉納の際に演奏される「前奏曲(慰霊の曲)」を作曲。[2][3]

脚注

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出典

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  1. ^ 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.125
  2. ^ 2-4平和式典の式次第 演奏と合唱(式次第)
  3. ^ 学校の歴史Chapter15

参考文献

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  • 富樫康『日本の作曲家』pp.98-102(音楽之友社、1956年)