姫島 (愛知県田原市)
愛知県、三河湾の島
姫島(ひめしま)は、三河湾に浮かぶ無人島。愛知県田原市片浜町に属する。
姫島 | |
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蔵王山から望む姫島 | |
所在地 | 日本 |
所在海域 | 三河湾 |
座標 | 北緯34度42分44.48秒 東経137度14分57.02秒 / 北緯34.7123556度 東経137.2491722度座標: 北緯34度42分44.48秒 東経137度14分57.02秒 / 北緯34.7123556度 東経137.2491722度 |
海岸線長 | 約4 km |
最高標高 | 62.1 m |
プロジェクト 地形 |
概要
編集田原市片浜地区の北およそ4 kmにある同市唯一の島。周囲4 km弱、標高62.1 mの小山で、東西に長い楕円形をしている。島の山頂には本島唯一の三等三角点(点名が「姫島」、標高62.07m)が設置されている[1]。蔵王山や衣笠山などの「田原山脈」と同系で、海岸は岩石で覆われ、麓から頂上まで笹や小松が茂る。半島の笠山(78.9 m)と同じ内部冷却型の火山で、火成岩の斑糲岩や蛇紋岩を見ることができる。
古くから倭姫命の伝説があり、古墳が一基存ずる。
以前は「飛馬島」(読み同じ)と呼ばれ、寛文10年(1670年)の藩日記「万留書」に初めてその名が見える。「三河雑抄」には「姫嶋─前芝ヲ乗出シテ海上二里余ニシテ左ノ方ニ見ユ、此島ニ野馬有ト云」とあり、「三河国名所図絵」にも「飛馬島 波瀬村より一里許海上に有。統叢考に云往昔右大将頼朝卿宝飯郡丹野村御堂山に馬を奉納あり。其馬出て引馬の若草をはむ。夫より引馬を御馬て号す。彼馬蒼海を游きて南方の島に至る故に其辺を飛馬島と号くと見ゆ」とある。正徳元年(1711年)の藩日記「万留帳」には、放牧駒は牡馬6頭、牝馬1島と記されている。江戸時代の『田原城主考』では「飛馬嶋」と記されアサリやモズクの産地としている[2]。江戸時代には田原藩により馬の放牧が行われていた[2]。
島では畑作が行われていた時期もあり、島内には風をよけるために植えられたヒサカキやイヌマキ、区画のための石垣などが現存する[2]。昭和40年代に観光開発計画があったが中止となっている[2]。
ギャラリー
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田原市緑が浜から望む姫島
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笠山から見た姫島
脚注
編集- ^ “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2012年9月3日閲覧。
- ^ a b c d “歴史探訪クラブ125号” (PDF). 田原市. 2021年9月22日閲覧。
参考文献
編集- 「田原町史 上巻」(1971年11月30日刷 田原町教育委員会) 自然環境編 第一章 位置・面積・地勢
- 「日本歴史地名体系 第二十三巻 愛知県の地名」(1981年11月30日 初版第一刷 平凡社) 1080頁
関連項目
編集外部リンク
編集- 地理院地図(電子国土Web)・地名検索「姫島」 国土地理院
- 伝説の島 姫島① 田原市広報(平成23年7月15日)