室町京之介

日本の演芸作家、浪曲作家、香具師 (1906-1989)

室町 京之介(むろまち きょうのすけ、1906年6月18日 - 1989年9月3日)は日本の大衆演芸作家、浪曲作家、香具師

本名、石渡薫。

人物・来歴 編集

東京市神田区富山町(現・東京都千代田区神田富山町)に生まれ、深川(現・東京都江東区)の櫓下に育つ。5歳で小学校6年の課程を修めた神童だったが、旧制中学3年のとき転校を命じられ、それを不満に思って退学。翌年、文部省の中卒検定試験に合格して東京商科大学(現・一橋大学)に進むが、3年の初頭に放校処分を受ける。

3年間の放浪生活の後、京都に移住し、シナリオを執筆するも不発に終わる。このころ香具師の道に興味を抱き、香具師として日本全国を巡り、40数回の留置場生活を経験。

のち東京に戻り、映画雑誌の編集者となり、林長二郎(のちの長谷川一夫)を日本で初めて映画雑誌の表紙に起用。

さらにポリドールから日本橋きみ栄端唄俗曲大全集(総振付・楳若勧二郎)を出す。その後、大衆演芸作家に転じ、『岸壁の母』の原作を書く。

著書 編集

  • 『香具師口上集』創拓社 1983
  • 『香具師口上集 続』創拓社 1984

参考文献 編集

  • 室町京之介『香具師口上集』(創拓社、1982年)所収「わが人別帳」