富士宣言(ふじせんげん)は、西園寺昌美、アーヴィン・ラズロ(en:Ervin Laszlo)、西園寺裕夫が発起人となって提唱された、平和で持続可能な未来を構築するための、国境を越えた国際的ネットワークのための宣言。事務局は、公益財団法人五井平和財団[注釈 1]に置かれています。

各国首脳やノーベル賞受賞者、科学者、政治家、宗教家、アーティスト、作家等が賛同する。個人、団体が自由に賛同し登録することができる。

概要 編集

「富士宣言」の趣旨は、人間は本来、愛・調和・英知・美等の神聖なる精神をもつものであり、一人一人がこの精神性に沿った生き方をすることにより、生命の尊厳性に満ちた、真に調和した文明を実現しようというものです。私たち[誰?]はこの趣旨にもとづき、多様な生き方が尊重され、すべてのいのちが一つにつながる世界に向けて、人々が手を携えていくことを呼びかけています。

多くの人が集まれば、持続不可能な方向へ社会を動かしてきた従来の考えをくつがえし、未来の世代のために、人間の神聖なる精神性が最大限に発揮された調和と繁栄の文明に向けて、具体的な一歩を踏み出すことができます。皆の力で、人類の歴史に新しいチャプターを加えることができるのです。

自分を地球社会の一員と考える人々は世界中でふえています。物質的にも精神的にも更に進化した文明文化の実現に向けて、人間がもつ神聖なる精神を開花させ、行動を始めようとする人々が現れています。「富士宣言」はそうした人々の道標となります。

富士宣言 編集

一人一人の宣言
私たちは未来世代に対して、責任ある個として
  • 人間の本質である神聖なる精神と善なる心を復活させ、自らの上に顕現すること。
  • 地球上に真の平和を築くという人類共通の使命を、自らの生き方と行動を通して果たしてゆくこと。
  • 生きとし生けるものは多様でありながら一つにつながっていることを認識し、すべての生命を尊重しいきいきと活かすこと。
  • 人間の精神の限りない創造性を発揮し、経済、科学、医療、政治、教育、宗教、芸術、メディア等あらゆる分野に必要な変容をもたらすために尽力すること。
  • 調和した精神文明を実現するために、一人一人が内在する素晴らしさを顕現し、人類の進化に向けた大きな一歩を共に踏み出すことを、

ここに宣言するものである。

キャンペーンや活動 編集

これからの時代、真に平和で調和した世界を築くには、女性と男性の両方の中にある神聖なる女性性を復活させ、双方のバランスを回復することが必要です。このソウル・オブ・ウィメンキャンペーン[1]は、富士宣言の考えをベースに、すべての女性と男性が真の自分自身を発揮し、それぞれの才能を出し合い、新しい未来を共創していくというものです。

21日間チャレンジ[2]は、神聖なる輝きに意識を向けて、それを自分の生活の中で実践する課題である。

グローバルネットワーク 編集

調和と繁栄の持続可能な精神文明に向けた呼びかけであり、自らの神聖なる精神を認め、人と人、人と自然の生命のつながりを考えた進化の道を目指そうという、個人と団体によるグローバルなネットワークです。発足に当たっては、世界中から60余のパートナー団体と国家元首、ノーベル賞受賞者、科学者、芸術家、著作家、平和運動家等を含む200余名の設立署名人が集まりました。そして、元首、ノーベル賞受賞者、科学者、アーティスト、作家、教師、ピースメーカー等々……さまざまな分野で変革をもたらしているリーダーたちと、彼等の国際的コミュニティからの賛同を受けています。

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集