薬王山 寶林寺(ほうりんじ・宝林寺)は、岐阜県瑞浪市宮前町にある曹洞宗の寺院。

寶林寺
所在地 岐阜県瑞浪市宮前町1丁目47番地
位置 北緯35度22分00秒 東経137度14分47.63秒 / 北緯35.36667度 東経137.2465639度 / 35.36667; 137.2465639座標: 北緯35度22分00秒 東経137度14分47.63秒 / 北緯35.36667度 東経137.2465639度 / 35.36667; 137.2465639
山号 薬王山
宗派 曹洞宗
本尊 薬師瑠璃光如来
創建年 慶安4年(1651年)
開山 斧峯牛鈯
中興年 宝永元年(1704年)
中興 密運要芝
別称 寶林禅寺
札所等 土岐郡三十三所巡礼十番・美濃瑞浪三十三霊場
法人番号 6200005008616
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歴史 編集

慶安4年(1651年)、当時岩村にあった妙仙寺斧峯牛鈯が開山したと伝わるが、寛永5年(1628年)の帳が残されており、

「寶林寺由来記」には、「妙仙寺天禅 この里の薬師の草庵に住し、後に廃す」と記されているので、以前から薬師の草庵が存在していたと考えられる。

寶林寺は開創以来、岩村の妙仙寺の前住職が隠居後に住することが多く、天禅牛運が二世となり、密運要芝が四世となっている。

密運要芝は、元禄8年(1695年)、土岐郡の寺院で発足した「土岐巡礼集」の前文を賛し、寶林寺は土岐郡三十三所巡礼十番に選ばれて、

「ここもまた 補陀落山の寺川戸 浮世の垢を洗う瀧津瀬」と詠まれている。

密運要芝は、元禄12年(1699年)、請われて「桜堂観音記」を筆稿し、宝永元年(1704年)には堂宇を再建して中興となった。

寶林寺には密運要芝の墓がある。

寶林寺には、かつて高光庵と浄應庵という末寺があったが、明治初期に廃寺となった。

高光庵と浄應庵は、安政4年(1857年)外国船来航に伴う海防のために他の六ヵ寺(長見寺(上山田)・陽向寺(須之宮)・永泉寺・大龍院(小里)・浄圓寺(水上)・信光寺(萩原))と共に梵鐘を供出し、「私共八ヵ寺には梵鐘御座無く候」と出名している。

参考文献 編集

  • 『瑞浪市史 歴史編』 第五章 文化と信仰(文化宗教史) 第二節 寺社と信仰 二 市内の近世寺院 薬王山宝林寺 p1037 瑞浪市 昭和49年 
  • 『ふるさとの歴史 : 郷土学習のための各町概史 (瑞浪市郷土史シリーズ ; その1)』 瑞浪地区 (寺河戸町 小田町 山田町概史) 一、寺河戸村 近世 寺河戸村 p21-24 渡辺俊典著 瑞浪市郷土史研究会 1983年

脚注 編集