小普請組世話取扱(こぶしんくみせわとりあつかい)は、江戸幕府の役職の1つ。小普請旗本を取り締まる役で、御目見以上、布衣以下。持高勤で500俵以上の者に限り10人扶持が手当として給された(『天保年間諸役大概順』[1])。

寛政元年(1789年)6月に設置され、小普請組1組につき5人が任じられた。取り扱う事務が多いため、小普請金は免除されていた。

文化5年(1808年)2月に1組2人となり、同10年(1813年)2月には4人、文政2年(1819年)10月に再び5人となった。

寛政6年(1794年)11月、各組5人のうち2人を他支配より選出することとなった(『吏徴』[1])。

「世話敷多用」「小身の役にて手張たる役」といわれ、配下の宅見回りや諸願の取り次ぎ、借金出入りなどを取り扱った(『明良帯録』[1])。

脚注 編集

  1. ^ a b c 「小普請世話取扱」大石学編『江戸幕府大辞典』 吉川弘文館、218頁。

参考文献 編集