層序単元(英語: stratigraphic unit)とは、共通する特徴をもつ岩石地層のまとまりのことである[1]

岩相層序単元

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岩相層序単元lithostratigraphic unit)では、岩相によって区別され[2]、層序単元として、単層・部層・層・層群が挙げられる[1]

単層

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単層bed)は、層理面で区別される地層である[3]。野外において他と区別して認識できる最小の集合で[1]、岩相層序単元のうち最小の単位である[3]

部層

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部層member)は、共通する岩相をもつ単層の集合である[3]

累層とも。formation)は、岩相層序単元の基本単位である[3]。地質図で表現される最小の地層の単位である[1]

層群

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層群group)は、複数の層の集合である[3]

生層序単元

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生層序単元biostratigraphic unit)は、化石によって区分され[4]化石帯が層序単元である[5]

化石帯には、区間帯(range zone)、間隙帯(interval zone)、系列帯(lineage zones)、群集帯(assemblage zone)、多産帯(abundance zone)の5つが挙げられる[5]

脚注

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  1. ^ a b c d 上松 2020, p. 15.
  2. ^ 天野・秋山 2004, p. 26.
  3. ^ a b c d e 天野・秋山 2004, p. 126.
  4. ^ 高柳 1995, p. 1007.
  5. ^ a b 上松 2020, p. 16.

参考文献

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  • 上松佐知子 著「地球の歴史と生物進化」、藤野滋弘・上松佐知子・池端慶・黒澤正紀・丸岡照幸・八木勇治編 編『改訂版 地球進化学』古今書院〈地球学シリーズ〉、2020年、14-23頁。ISBN 978-4-7722-5331-4 
  • 天野一男・秋山雅彦『フィールドジオロジー入門』共立出版、2004年。ISBN 978-4-320-04681-8 
  • 高柳洋吉「生層序単元について」『地質学雑誌』第101巻第12号、1995年、1007-1010頁、doi:10.5575/geosoc.101.1007