座標: 北緯34度27分20.2秒 東経132度40分58.8秒 / 北緯34.455611度 東経132.683000度 / 34.455611; 132.683000

川上弾薬庫(かわかみだんやくこ;Kawakami Ammunition Depot)は、広島県東広島市八本松町宗吉にある弾薬庫

川上弾薬庫入口

概要 編集

在日米軍秋月弾薬廠[1]の施設の一つ。米陸軍第83兵器大隊(83rd Ordnance Battalion)が管理している。

弾薬を載せたトラックが周辺の道路を走ることへの批判も多く、東広島市が撤去を求めている。

しかし、施設内では東広島市に住む駐留軍等労働者が多く働いていること、弾薬運搬時には地元の運送業者が指定されていること、東広島市へは数億円規模の補償金が出ていることなどがあり、撤去されることでそれらの雇用や経済的利益が失われてしまうことから問題は複雑になっている。

なお、輸送の日程やルートなどは、経由する自治体に事前に通知される。

ベトナム戦争湾岸戦争などに弾薬を供給した。

地理 編集

JR山陽本線八本松駅の北側に位置する。総面積は約260ha。

貯蔵能力 編集

約4万トンの弾薬を貯蔵できるとされており、極東最大の規模といわれている。 最新の弾薬整備システムや補修工場も備わっている。

沿革 編集

  • 1942年 - 旧日本海軍が建設。戦後、米軍が接収した。
  • 1957年 - 一時遊休状態になる。
  • 1967年 - ベトナム戦争のため運用を再開。
  • 2000年 - 不用になった小銃弾などの加熱処理を始める。
  • 2009年 - 加熱処理の際騒音が出るとの苦情を受け、東広島市が調査。
  • 2014年 - 中国四国防衛局により防音工事竣工。

脚注 編集

参考文献 編集