川口 勝太(かわぐち しょうた、1984年8月5日 - )は、日本プロボクサー長崎県長崎市出身。長崎市立三重中学校、長崎県立明誠高等学校を卒業。大阪府大阪市在住。堺東ミツキボクシングジム(大阪府堺市)所属。元WBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王者。 大きな郷土愛の持ち主で、毎回試合時に着用するトランクスに『PRIDE OF NAGASAKI』の文字を刻み込んでいる。

川口 勝太
基本情報
本名 川口 勝太
階級 スーパーフライ級
身長 167cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1984-08-05) 1984年8月5日(39歳)
出身地 長崎県長崎市
プロボクシング戦績
総試合数 30
勝ち 21
KO勝ち 9
敗け 8
引き分け 1
テンプレートを表示

人物 編集

18歳の時に元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎にあこがれボクシング未経験で単身大阪へ移住[1]

2009年8月、青木一平(六島)に判定勝ちし、西日本新人王を獲得。その後、西軍代表として全日本新人王決勝に駒を進めるも、東日本代表の野崎雅光(八王子中屋)に判定負けし、全日本新人王の獲得はならず。

2013年12月、大阪市の淀川区民センターで行われた8回戦で井岡一翔が持つ世界王座に挑戦歴を有するWBC世界フライ級12位のヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)に3-0の判定勝ちし[2]、世界ランク入り。

2015年4月と10月に元WBC世界フライ級王者でWBC世界スーパーフライ級4位のソニー・ボーイ・ハロ(フィリピン)と対戦。初戦は一進一退の攻防の末、0-2の判定で惜敗。前戦の雪辱を期し臨んだ2戦目は、序盤から積極的に攻撃を仕掛けてリードする展開も、7回逆転のTKO負けで連敗。

2016年1月、ボクサー生命を賭けて堺東ミツキジムに移籍。袂(たもと)を分かっていた師・野上真司トレーナーを頼り、心機一転を図る[3]

2016年4月、OPBF東洋太平洋フライ級8位で元WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸を圧倒するも負傷引き分けに終わった強豪ジョナサン・フランシスコ(フィリピン)と対戦。相手の大振りのパンチを外して試合を支配、最大で5ポイント差を付け、執念で勝利をもぎとった[4]

王座獲得 編集

2016年10月28日、フィリピン・ミンダナオ島 カガヤン・デ・オロで、WBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王者のラクニラン・ムアトランサラカン(タイ)に挑戦。序盤からジャブで先制。12戦全勝(8KO)のチャンピオンも緩急を使った動きで応戦。3回に停電が起こり試合中断するアクシデントなど、海外の洗礼を浴びる。その後は一進一退。中盤から勝負をかけプレッシャーを強め、チャンピオンを後退させて細かいパンチを集めてペースを握る。9回、バッティングで傷口が大きく広がり、ここで試合はドクターストップ。フィリピン人ジャッジ3人の採点は全員が87-84で川口に軍配。 クールな川口も『winner by blue corner SHOTA KAWAGUCHI !!』のコールに飛び上がって喜びを爆発させ、悲願のベルトをかみしめた[5]

王座喪失〜再起 編集

2017年4月2日、大阪府立体育会館OPBF東洋太平洋スーパーフライ級チャンピオンのレネ・ダッケルと対戦。アジア王座2冠獲得を狙うも、1-2の判定で惜敗。 王座獲得ならずと同時に保持していたWBOアジア太平洋暫定王座も失う[6]

2017年8月30日、フィリピン・ミンダナオ島 カガヤン・デ・オロで、レイモンド・デイハム(フィリピン)を相手に再起戦を行う[7]。初回からペースを握り、距離を詰めてくる相手にアッパー、ボディーで追い詰める。ダメージの蓄積したデイハムは4回開始のゴングに応じることなく、この回終了でTKO勝利。王座獲得を果たした思い出の地で再起を飾った[8]

戦績 編集

  • プロボクシング:30戦 21勝(9KO)8敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2006年6月11日 敗北 1R KO 貴田哲也(大阪帝拳)   日本
2 2007年2月11日 勝利 3R KO 福留宏行(井岡)   日本
3 2008年3月20日 - 4R 引き分け 森川真一郎(高砂)   日本
4 2008年8月2日 勝利 4R 判定 スナイパー玉野(六島)   日本
5 2008年11月9日 勝利 4R 判定 内田悟(グリーンツダ)   日本
6 2009年3月21日 勝利 4R 判定 藤原大貴(WOZ)   日本
7 2009年7月12日 勝利 4R 判定 松吉成祐(八尾)   日本
8 2009年8月15日 勝利 5R 判定 青木一平(六島)   日本 西日本スーパーフライ級新人王獲得
9 2009年9月26日 勝利 4R 判定 宮本達矢(平仲)   日本
10 2009年11月14日 勝利 5R 判定 鶴見旭(三津山)   日本
11 2009年12月20日 敗北 5R 判定 野崎雅光(八王子中屋)   日本
12 2010年8月7日 勝利 8R KO 西村崇(ヨシヤマ)   日本
13 2010年12月17日 敗北 1R KO 石崎義人(真正)   日本
14 2011年5月28日 勝利 6R 判定 岡田壮平(正拳)   日本
15 2011年8月20日 勝利 6R KO 西村崇(ヨシヤマ)   日本
16 2011年11月13日 勝利 1R KO チャットポン・ポーティティマ   タイ
17 2012年2月6日 敗北 8R 判定 大塚隆太(18鴻巣)   日本
18 2012年11月3日 勝利 7R 負傷判定 竹本裕規(ハラダ)   日本
19 2013年4月14日 勝利 7R KO 中澤翔(大鵬)   日本
20 2013年8月18日 勝利 1R KO ヨドクンクライ・ソーラッダジム   タイ
21 2013年12月21日 勝利 8R 判定 ヨードグン・トーチャルンチャイ   タイ
22 2014年3月9日 勝利 1R KO コンクルン・トーコンギル   タイ
23 2014年8月3日 敗北 7R 負傷判定 奥本貴之(グリーンツダ)   日本
24 2014年10月13日 勝利 8R KO 磯野鉱輔(真正)   日本
25 2015年4月29日 敗北 8R 判定 ソニー・ボーイ・ハロ   フィリピン
26 2015年10月18日 敗北 7R TKO ソニー・ボーイ・ハロ   フィリピン
27 2016年4月29日 勝利 10R 判定 ジョナサン・フランシスコ   フィリピン
28 2016年10月28日 勝利 9R 負傷判定 ラクニラン・ムアトランサラカン   タイ WBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王座獲得
29 2017年4月2日 敗北 12R 判定 レネ・ダッケル   フィリピン

OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王座挑戦

30 2017年8月30日 勝利 3R TKO レイモンド・デイハム   フィリピン
テンプレート

獲得タイトル 編集

脚注 編集

外部リンク 編集