川崎 三枝子(かわさき みえこ、本名:志村 三枝子、1949年2月5日 - )は、日本漫画家鳥取県出身。レディースコミック漫画の第一人者。デビュー当時から明確な劇画調の画・作風である。

川崎 三枝子
本名 志村 三枝子
生誕 (1949-02-05) 1949年2月5日(75歳)
鳥取県
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
ジャンル 劇画レディースコミック
代表作 『妖あどろ』『ジタンヌ90』
公式サイト 川崎三枝子の部屋
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来歴 編集

鳥取県日野郡に生まれる。日南町立日野上中学校卒業後の1963年、漫画家を目指し上京。1964年、短編誌『花』に「その赤ちゃんは…?」で貸本漫画家デビュー。佐藤まさあきのアシスタントを務め、女性キャラの描写が苦手な佐藤の代筆をしていた。また、佐藤の兄である記本隆司と結婚したため、佐藤の義理の姉となった。

1969年には高校生向けのハイティーン誌ティーンルック(主婦と生活社)で連載を始めた。[1]

1971年に「黒衣の女」で一般誌デビュー。以降、女性を主人公にしたアクション劇画や官能劇画を多数発表し、1986年の「やさしく愛して」以降はレディースコミックでも活躍した。

作品 編集

貸本 編集

  • 『愛のかたみに』(佐藤プロ)
  • 『くるった太陽』(佐藤プロ)
  • 『カッコイイ少年達』(佐藤プロ)
  • 『誰がために愛は』(佐藤プロ)
  • 『花びらは悪魔』(佐藤プロ)

単行本 編集

  • 『黒衣の女』(1974年、原作:滝沢解双葉社、アクションコミックス、全2巻)
  • 『姫』(1975年、原作:滝沢解、双葉社、アクションコミックス、全4巻)
  • 『からゆき哀歌』(1977年、原作:猪斐雅彦日本文芸社、ゴラクコミックス、全1巻)
  • 『教師女鹿』(1978年、原作:沼礼一芳文社、全2巻)
  • 『首狩族』(1978年、原作:藤本義一、芳文社、全4巻)
  • 『妖あどろ』(1979年、芳文社、全5巻)
  • 『魔女、妖女 川崎三枝子の世界』(1979年、芳文社、コミックDELUXE、全1巻)
  • 『炎のクイーン』(1979年、原作:滝沢解、廣済堂、コミックパック、全1巻)
  • 『夜叉』(1980年、原作:東史朗、芳文社、全3巻)
  • 『ジタンヌ90』(1981年、原作:関川夏央少年画報社、全2巻)
  • 『メス猫』(1982年、原作:あかね胡笳、少年画報社、全1巻)
  • 『魔女料理』(1985年、原作:滝沢解、徳間書店、トクマコミックス、全1巻)
  • 『極悪美女軍団、卍』(1985年、原作:滝沢解、徳間書店、トクマコミックス、全1巻)
  • 『悪女』(1986年、原作:滝沢解、芳文社、全1巻)
  • 『やさしく愛して』(1987年、大陸書房、ルージュコミックス、全1巻)
  • 『冴子、フリーラブ』(1988年、大陸書房、ルージュコミックス、全1巻)
  • 『黒魔宮の女』(1988年、原作:宇治谷順、徳間書店、トクマコミックス、全1巻)
  • 『SEXYボーイズ』(1989年、芳文社、LOVINGコミックス、全4巻)
  • 『愛と憎しみの日々』(1989年、大陸書房、ルージュコミックス、全1巻)
  • 『こころ燃えて』(1989年、大陸書房、ルージュコミックス、全1巻)
  • 『炎の男』(1990年、大陸書房、ルージュコミックス、全1巻)
  • 『九鬼絵津子 邪霊狩り』(1991年、原作:宇治谷順、ワニブックス、全1巻)
  • 『華の葬列』(1991年、芳文社、LOVINGコミックス、全1巻)
  • 『ラヴシーン』(1991年、芳文社、LOVINGコミックス、全1巻)
  • 『淫らに踊ってタンゴ』(1992年、大陸書房、ルージュコミックス、全1巻)
  • 『魔性』(1992年、芳文社、LOVINGコミックス、全1巻)
  • 『スキンシップ』(1992年、芳文社、LOVINGコミックス、全1巻)
  • 『華麗なる終焉』(1992年、芳文社、LOVINGコミックス、全1巻)
  • 『恋(ライバル)敵』(1992年、芳文社、LOVINGコミックス、全1巻)
  • 『ジゴロ(GIGOLO)』(1993年、秋田書店、ALC、全1巻)
  • 『ザ、外科医』(1994年、芳文社、LOVING、全1巻)
  • 『夜叉の舞い』(2000年、原作:高村圭、芳文社、全4巻)

脚注 編集

  1. ^ https://mina.ndl.go.jp/books/R100000039-I1804306 国立国会図書館サーチ 雑誌 ティーンルック 巻号 2(33);1969・8・5 新連載 消えた誕生日 川崎三枝子/111

関連項目 編集

外部リンク 編集