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各国の平均寿命
茶:〜50、赤:50〜60、橙:60〜70
黄:70〜75、緑:75〜80、濃緑:80〜
各国の男女別平均余命(2011 CIA Factbook)。円の大きさは人口を表す。[1][2]

平均余命(へいきんよめい/へいきんよみょう)とは、ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという期待値のことである。生命表で計算されている。

日本の生命表には、10万人が生まれたとき、ある年齢に達するまで何人生存し、その年齢の内に何人が死亡するかが計算され、掲載されている。また、毎年10万人が定常的に生まれる集団において、ある年齢に属する人口が何人になるかも計算されている(これをその年齢の定常人口という。その年齢に到達する人数である生存数とは異なる)。

0歳での平均余命のことは特に平均寿命といい、国や地域の医療・衛生水準を示す指標として用いられている。乳児死亡率は他の年代の死亡率と比較して高率のため、平均寿命が平均余命の中で最長とは限らない。

この数値は、現在の死亡状況が将来にわたって続くと仮定した場合のものである。医療の進歩や生活環境の変化によって、実際の平均生存期間は平均余命と異なってくる可能性は大きい。

極端な例では、昭和20年簡易生命表[3]によれば、昭和20年の日本人男性の平均寿命は23.9歳である。仮に、1945年の日本人男性の人口を3600万、死亡者数を200万とすれば、このペースで人口が推移すればおよそ20年で日本人男性は消滅するので、この平均寿命は妥当性は高い。しかし、第二次世界大戦は昭和20年9月に終結しているので、第二次世界大戦下での日本の人口動態を表すのに、この平均寿命を殊更に取り上げるのは詐話に近い。また、同生命表における昭和20年の男性1歳児の平均余命は28.8年のため、終戦後の食糧不足による乳幼児の死亡率の高さが平均寿命を押し下げている可能性がある。翌昭和21年の簡易生命表では、男性の平均寿命は42.6歳に戻っている。

また、ある有害要因(喫煙、放射線被曝など)によって平均余命がどの程度短縮されるか計算したものを平均余命損失といい、有害度の尺度として用いられることがある。


脚注編集

  1. ^ The World Factbook—Central Intelligence Agency”. CIA. 2018年4月9日閲覧。
  2. ^ The World Factbook—Central Intelligence Agency”. CIA. 2018年4月9日閲覧。
  3. ^ 昭和23年簡易生命表・付録(昭和26年発行)”. 2019年9月6日閲覧。 本表は、昭和20年の人口(内閣告示35号)に、昭和21年人口動態統計表および、昭和25年までに昭和20年の死亡者として役所に届け出があったものを算入し、昭和20年1~7月の男女合算の死亡数は、8~12月の男女別算出の死亡数から男女別の死亡者数を推計分離して、参考値として計算されている。

関連項目編集

参考文献編集

  • 高島郁夫、熊谷進編 『獣医公衆衛生学 第3版』 文永堂出版 2004年 ISBN 4-8300-3198-0

外部リンク編集