平隆寺 (奈良県三郷町)

奈良県三郷町にある寺院

平隆寺(へいりゅうじ)は、奈良県生駒郡三郷町勢野東にある寺院。別名として「平群寺」(へぐりでら)、「施鹿薗寺」(せろくおんじ)がある[1]

平隆寺
所在地 奈良県生駒郡三郷町勢野東
位置 北緯34度36分20.0秒 東経135度41分55.3秒 / 北緯34.605556度 東経135.698694度 / 34.605556; 135.698694 (平隆寺)座標: 北緯34度36分20.0秒 東経135度41分55.3秒 / 北緯34.605556度 東経135.698694度 / 34.605556; 135.698694 (平隆寺)
宗派 融通念仏宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 推古天皇9年(601年)?
法人番号 1150005003461 ウィキデータを編集
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飛鳥時代に創建された同名の寺院遺跡である平隆寺跡についても本記事内で説明する。

歴史 編集

飛鳥時代に龍田古道沿いに建立され、聖徳太子建立46ケ寺院の一つとされる[1]。当時この一帯は平群氏の支配圏の中枢であり、当寺院も平群氏の氏寺であった[1]。1974年の発掘調査(奈良県教育委員会)で当初の仏塔の位置が、また1998年の発掘調査(奈良県立橿原考古学研究所)では金堂の基壇がそれぞれ判明し、これによって四天王寺式伽藍配置を持っていたと考えられている[2]

ただし、当寺院が文献上で見られるのは鎌倉時代からで、前記の聖徳太子との関係などもそうした後代の文献に記載されたものである[2]

現在の建物は江戸時代の初期に建設されたもので、宗派は融通念仏宗である[3]

本尊は石佛の阿弥陀如来で秘佛とされている[4]

主な年間行事 編集

  • 2月25日涅槃会
  • 3月22日春季彼岸会
  • 5月花まつり
  • 7月23日地蔵梵
  • 8月19日施餓鬼会
  • 9月22日秋季彼岸会
  • 12月十夜会

アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c 平隆寺(へいりゅうじ)”. 三郷町. 2021年5月11日閲覧。
  2. ^ a b 平隆寺跡 - 奈良県歴史文化資源データベース(2021年5月11日閲覧)
  3. ^ 平隆寺 - 2010年の奈良(奈良県庁)2021年5月11日閲覧。
  4. ^ 平隆寺”. 三郷町. 2021年5月11日閲覧。

参考文献 編集

  • 三郷町役場『三郷町史』(上・下)、 1976年