忌み小屋(いみこや)とは、昔、女性が出産する際、または月経中に使用されたとする小屋[注 1]月経小屋: Menstruation hut)とも[3]

概説編集

日本では、ほかに忌屋(いみや)[4]とも。出産[注 2]に際して用いられる産小屋(産屋[10]とも)と兼ねる場合もあった[11]。さらに、 広く忌みに服するための他屋(あるいは他家、田屋)[12][13][注 3]や、一時使用のための仮屋も月経・出産に際して用いられた[18][7]。同じく忌み小屋や忌屋も字義通りなら広く忌みの状態にある人のいる家屋をさした[4]

日本ではかつて、月経中の女性は穢れ(気が枯れている)の状態とされたため、精神的・体力的・霊的にも体の力をこれ以上消耗しないために忌み小屋で女性一人が夫と離れて一時期生活していた。穢れは、汚いという意味ではなく、気が枯れている[19]、つまり生命力が落ちている状態を指す。

脚注編集

注釈編集

  1. ^ この生理の期間のことを、日本の中国・四国地方では、「赤火」(あかび)[1]とよんだ[2]
  2. ^ 出産を穢れとして忌ことを「産の忌」(さんのいみ)、「産忌」(さんび)、「産火」(さんび)、あるいは「赤不浄」(あかふじょう)と呼ばれることがあった[5][6]。「赤不浄」の語は、女性の血の忌みをさし、出産の出血だけでなく月経の出血もさし[7]、「血忌」(ちいみ)あるいは「血服」(ちぶく)とも呼び[8][6]、奄美群島・沖縄では「しら不浄」とも呼んだ[9]
  3. ^ 穢れを避けて炊事を分けることを「別火」(べっか)という[14]ことから、「別火屋」[15][16]、「火小屋」・「日小家」(ひごや)とも[17]

出典編集

参考文献編集

  • 『日本民俗宗教辞典』山折哲雄監修、池上良正徳丸亞木ほか編、東京堂出版、1998年。ISBN 4490104812
  • ひろさちや『お葬式をどうするか: 日本人の宗教と習俗』PHP研究所〈PHP新書〉、2014年。ISBN 4569612563

関連項目編集

外部リンク編集