怪優
怪優(かいゆう)とは、変わった容姿や演技(後者は「怪演」と呼ばれる)が魅力とされる俳優である。特定の出演作、配役をもって怪優と呼ばれることもある。こうした俳優陣が「実力派俳優」と呼ばれることもあるが、ある俳優が怪優と呼ばれるのに相応しいか否かは非常に曖昧であり、話者の恣意的な判断によるところが大きい。基本的には男性俳優を指すことがほとんどだが、中には怪優と呼ばれる女優も存在する。
日本の怪優の例編集
上記のように怪優と呼ばれる定義が明確でないため、話者によって、誰が怪優であるかは異なることが多い。ここでは、竹中労が著作『芸能人別帳』にて『怪優列伝』として取り上げた日本の俳優を例として挙げる。
など
このほか、書籍で怪優と呼ばれたことのある日本の俳優を以下に例示する。
- 上山草人 - 『ハリウッドの怪優 上山草人とその妻山川浦路』 三田照子、日本図書刊行会、1996年 ISBN 4890390758
- 古田新太 - 著作の『魏志痴人伝』(メディアファクトリー、2008年 ISBN 9784840121323)の宣伝で、怪優・古田新太と呼ばれている。
一般的には高勢実乗、伊藤雄之助、上田吉二郎、左卜全、岸田森、藤木孝、天本英世、梅津栄、沼田曜一、菅貫太郎、谷口高史、南原宏治、本田博太郎、西村晃、殿山泰司、原泉、高英男、大泉滉、金田龍之介、成田三樹夫、石橋蓮司、岸部一徳、六平直政、斉藤洋介、市原悦子、岸田今日子、小川真由美、樹木希林、柄本明、麿赤兒、でんでん、イッセー尾形、佐野史郎、白石加代子、片桐はいり、六角精児、阿部サダヲなども怪優として名高い。
世界の怪優の例編集
日本の怪優同様に、誰が怪優であるか否かは、話者によって異なることが多い。ここでは、2006年11月11日に放映された『SmaSTATION!!』で「西田敏行を迎えて世界の怪優特集!」として取り上げられた俳優を例として挙げる。
など
他にも、ピーター・カッシング、クリストファー・リー、ヴィンセント・プライス、ディヴァイン[1]なども怪優としてあげられ、クラウス・キンスキーは「怪優」として名をはせていた[2]。
参考編集
- 『芸能人別帳』 竹中労、筑摩書房、2001年 ISBN 978-4480036377
脚注編集
- ^ “ジョン ウォーターズ”. 現代外国人名録2012. コトバンク. 2016年1月23日閲覧。
- ^ “キンスキー、我が最愛の敵”. KINENOTE. キネマ旬報社。. 2018年2月12日閲覧。