『憲法』(けんぽう、青林書院、初版1981年)は、憲法学者佐藤幸治の主著である。京都学派憲法学を代表する書籍であり、芦部信喜『憲法』(岩波書店)と並び憲法学の二大基本書とされる。佐藤功の書との区別で『佐藤(幸)憲法』と略記されることが多い。

はしがきでは全編を貫き「立憲主義へのアフェクション」を以って書いたものであるとしている。一般の体系書と異なり統治機構-基本的人権-平和主義の順で叙述されているが、有斐閣から出された法律学全集中の清宮四郎『憲法I』宮沢俊義『憲法II』はI統治、II人権となっており、このような叙述順序がとりたてて異様というわけではない。

1995年の第3版刊行以降長らく改訂されなかったが、2011年に実質的な改訂版となる『日本国憲法論』が成文堂から刊行された。

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