成道会
釈迦の成道を記念して行われる行事
成道会(じょうどうえ)とは、釈迦の成道(悟りを開いた事)を記念して行われる法要(行事)のことである。日本独自の伝承では、釈迦は臘月(旧暦12月)の8日に成道したとされているので、成道会を臘八会(ろうはちえ)とも称し、この日に法要が行われる(中国撰述の史書では如月(旧暦2月)の8日に成道したとされる)。南伝仏教では、ウェーサク祭として、5月の満月の日に仏誕会、涅槃会と共に行われている。
臘八接心
編集禅宗の僧堂では、成道を記念して旧暦12月1日から8日にかけて昼夜を通して接心する修行が実施されている。この間は睡眠も結跏趺坐したまま執る。これは「臘八接心」(ろうはちせっしん/ろうはつせっしん)或いは「臘八大接心」(ろうはちおおぜっしん/ろうはつだいせっしん)と呼ばれる。
原典
編集十九年癸亥年三十。二月八日明星出時。朗然覺悟成無上道 — 費長房、『暦代三宝紀』巻第一
若長房録云。年七、車乘羊車詣學堂。年十、與諸同齒釋試力。年十四、遊出東方遇病人迴。年十七、網妃求姨。年十九、四月八日出家。年三十、二月八日成道。四十九年説法教化。 — 安然、『教時諍』
ヒサシク迦葉佛ニ嗣法セルナリ降生ヨリ三十歳十二月八日ニ成道ストイヘトモ — 道元、『正法眼蔵』嗣書