折り合い(おりあい)とは、競馬レース競走)において競走馬騎手の制御・命令に従って走っているかどうかを指す言葉である。

競走馬が騎手の制御・命令に従うことを「折り合う」[1]または「折り合いがつく」という。反対に制御・命令に従わず、走るスピードを上げたがることを「折り合いを欠く」[2]などといい[3]、軽度の場合は「一所懸命に走りすぎる」[2]、重度の場合は「引っ掛かる」[2][4]「かかる」[1]ともあらわす。元中央競馬騎手の後藤浩輝は、引っ掛かるとは「レースの流れとは明らかにチグハグになって、浮いてしまっているような状態」[2]であると説明している。

一般に競走馬が折り合いを欠くとスタミナを消耗し[2]、レース終盤での失速に繋がるとされる。とくに長距離戦では致命的な敗因となることが多い。一方、短距離戦では序盤から早いペースでレースが推移しまた長距離戦ほどスタミナを要しないため、折り合いを欠くことによるデメリットが比較的少ないとされる。

脚注 編集

  1. ^ a b 折り合い”. 競馬用語辞典. 日本中央競馬会. 2012年3月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e 石田敏徳「特集・レースを左右するサラブレッドの気性『「気性用語」の基礎知識』」『優駿』、日本中央競馬会、1998年4月、18頁。 
  3. ^ 競馬用語辞典 お”. ケイバブック. 2012年3月28日閲覧。
  4. ^ 競馬用語辞典 ひ”. ケイバブック. 2012年3月28日閲覧。

関連項目 編集