捕食回避(ほしょくかいひ、Anti-predator_adaptation)とは、動物が捕食されるのを回避するために行う様々な行動である。

回避する方法は、被捕食者によって様々であり、さらに被捕食者は捕食者によって対応を変える場合もある[1][2]

例としては、周囲に溶け込むようカモフラージュしたり、毒を持ったり、毒を持つ種や肉食の種に擬態したり、形態が均一な種になろうとしたり多様な模様や形状になる種になったり(頻度依存選択Apostatic selection英語版[3]、外敵の少ない地中や夜間に活動するようになったり、群れを作ったり、異臭などのガスや毒のある血液・つば・吐瀉物などを吹きかけたり、飛んだり、長時間逃げたり、隠れたり、体の一部を囮として切り離したり、死んだふりをしたり、大声で威嚇したり、体を一時的に大きくしたり、針や甲殻・甲羅などで覆うなど、様々な方法で身を守っている。

ギャラリー編集

出典編集

  1. ^ Topic 1. 捕食者と被食者の変身-適応論で考える- » 岸田治のWebサイト”. ok.fsc.hokudai.ac.jp. 北海道大学. 2022年3月28日閲覧。
  2. ^ 岡山大学. “食われる側も工夫する:異なる天敵には違う捕食回避戦略を使う甲虫~フリーズか、それとも死を装うのか?~” (日本語). 国立大学法人 岡山大学. 2022年3月28日閲覧。
  3. ^ Nast, Condé (2009年1月8日). “「生物の進化」12選:捕食と生殖のドラマ編” (日本語). WIRED.jp. 2022年3月28日閲覧。
  4. ^ Inc, mediagene (2014年5月22日). “ゴジラの放射熱線も怖いけど、現実の生き物も恐ろしいモノを吐きます” (日本語). www.gizmodo.jp. 2022年3月28日閲覧。
  5. ^ 国立国会図書館. “カニの自切と再生について、詳しい仕組みや様子が知りたい” (日本語). レファレンス協同データベース. 2022年3月28日閲覧。
  6. ^ Tanaka, Elly M. (2012年12月). “哺乳類トゲマウスに見られる皮膚の剥落および再生能力”. Nature Digest. pp. 24–25. doi:10.1038/ndigest.2012.121224. 2022年3月28日閲覧。
  7. ^ NHK. “イソギンチャクとヤドカリ” (日本語). NHK for School. 2022年3月28日閲覧。

関連項目編集

  • 戦うか逃げるか反応
  • 反射出血英語版 - 動物などが、自分から出血させる反応。2種類の類型があり、(1)血液に毒性を持つ動物が吹きかける。(2)感染病で死んだようにすることで捕食の対象とならないようにするのに使用する。主に昆虫などにみられるが、爬虫類などにもみられる。
  • モビング英語版(擬攻撃)- 鳥などの群れを作る動物などに見られる集団で猛禽を追い払うような行動。
  • 擬傷英語版 - 鳥が傷ついたふりをして捕食者を巣から自分に誘導する行動
  • ミイデラゴミムシ(ボンバルディア・ビートル) - 酸を吹きかける。
  • 眼状紋
  • Phagomimicry英語版 - アメフラシ、タコ、イカなどは、周囲の水に化学物質を散布し目くらまし・嗅覚攪乱を行う。
  • 植物の抵抗英語版 - 二次代謝産物で毒を持つ有毒植物、苦みや渋み、虫が忌避する化学物質などで遠ざける。アリやヒトに保護してもらうなどもある。
  • スピットテイク英語版 - 口から毒を吹きかける行動