村上 隆男(むらかみ たかお、1945年8月14日[1] - 2023年3月7日[2])は、日本の実業家サッポロホールディングス相談役。同社元社長、会長。

生涯

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神奈川県出身[3](出生は疎開先の栃木県[4])。芝中学校・高等学校を経て[5]東京大学農学部卒業後、サッポロビール入社[4]。入社理由は、大学で学んだ農芸化学が生かせると考えたことと、父がサッポロビールの愛飲者であったことである[4]

1990年、技術部担当部長[4]、ビール製造本部製造部担当部長、大阪工場長、製造本部製造部長、常務執行役員営業本部商品開発部長などを経て、2003年取締役専務執行役員生産技術本部長。2004年、サッポロホールディングス常務取締役を務めたのち、2005年同社長グループCEOに就任[4]サッポロビールとしては、44年ぶりの技術系社長だった[4]2011年同会長、2013年より相談役[6]

2004年、アメリカのスティール・パートナーズによるサッポロ株の大量取得の意向が明らかとなったが[7]、村上は買収防衛策とともに企業体質の改善と業績回復によって、サッポロへの経営関与を阻止した[8]。その結果、スティール社はサッポロ株を全て売却した[8]。一連の出来事は、村上の粘り強い経営手腕による勝利と評された[8]

2023年3月7日、肺癌のため死去。77歳没[2]

脚注

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