村田信一
日本の写真家、文筆家
人物 編集
長野県松本市出身。1990年海上自衛隊に入隊し、満期除隊した後、ジャーナリストとしての活動を開始する。1990年以来、ドキュメンタリー写真家としてパレスチナ、ソマリア、ボスニア、チェチェン、アルジェリア、コンゴ、ルワンダ、ブルンジ、コソボ、イラク、レバノン、シエラレオネなど戦場を主に撮影。
1990年代半ば以降、戦場だけではなくキューバ、スイスやハワイでも撮影し、広い意味での旅的な写真にも取り組んでいる。いわゆる戦争報道やフォトジャーナリズムとは一線を画した新たな表現を志向するとともに、戦争報道にとどまらないより本質を表す表現を追求している[1]。
イスラム世界についての取材、報告が多く、著書でパレスチナ難民への取材を通じて、パレスチナ問題についてはイスラエルがパレスチナ人の権利を認めず、交渉でも譲歩しないことについてイスラエル及びユダヤ人に対して批判的見地を述べている。
また、2011年の東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故の後、被災地にも度々通い、とくに福島には今でも通い続け、メディアでの発表も続けている[2][3]。
1996年、ザイール(現コンゴ民主共和国)でのエボラ出血熱などの取材写真と記事で、第27回講談社出版文化賞写真賞を受賞している[4]。