東京防災』(とうきょうぼうさい)は、東京都2015年9月1日に、東京都内の全世帯に配布した防災用のハンドブックである[1]

『東京防災』
『東京防災』の広報ポスター

概要編集

今後、東京を襲う可能性がある南関東直下地震(首都直下地震とも呼ばれる)などの災害への対策について書かれた本である。アートディレクションは太刀川英輔が担当し、B6判338ページのガイドブックのほか[2]、都内各特別区および各市町村内の居住区域に合わせた避難地図ドア玄関ポストに貼るための「ACTION東京防災ステッカー」が同封されている。2015年9月1日から順次、東京都内の各世帯に配布された[2]。750万部が作成され、その印刷、郵送に20億4000万円がかかった[2]

なお、ガイドブックの内容についてはPDF形式で東京都の公式ウェブサイトにて無料で閲覧でき、さらに多言語対応として英語版、中国語版(/)、韓国語版も提供されている。2016年韓国で発生した慶州地震の際には韓国語版がインターネットにて話題となり、韓国のニュースでも取り上げられた[3]

巻末にはかわぐちかいじによる漫画『TOKYO X DAY』が掲載された。

配布開始前に冊子には若干の記載ミスがあることが発覚していた[4]。災害時に配慮が必要な人である障害者妊婦などを表すシンボルマークを記載したページの題名を、障害者に関するシンボルマークとした誤りがあり、シールを貼るなどして修正すると4億円かかるため、誤植を直すことなくそのまま発送することとした[4]

発行当時の舛添要一東京都知事は、この書籍の位置づけを「スイス政府が国民に対して配布している『民間防衛』の災害版」と表現している[5][6][7]

マスコットキャラクター「防サイくん」も制定した[8]

2015年11月16日より140円で販売を開始し、企業や東京都外の住民でも入手することが可能となった[9]

マスコットキャラクター編集

防サイくん
東京都の生まれ育ち[8]。年齢は3歳(サイ)の子供[8]
好奇心旺盛な性格であるもの、臆病すぎるところが玉に瑕でもある[8]
興味は防災[8]。様々な防災アクションもお茶の子であり、好きなアクションは「机の下に隠れる」[8]。「今やろう。」が口癖である[8]
このハンドブックが配布されてからは、『東京都防災アプリ』のアイコンやアプリ内等にも起用されている[10]

出典編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 防災ブック「東京防災」 よくあるお問い合わせ”. 東京都防災ホームページ. 東京都. 2021年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月22日閲覧。
  2. ^ a b c 「東京防災」9月から配布 応急手当て、“サバイバル術”など紹介 産経新聞 2015.8.22
  3. ^ “舛添要一前知事のヒット作「東京防災」、韓国で注目”. 共同通信社. 産経新聞. (2016年9月15日). https://www.sankei.com/world/news/160915/wor1609150052-n1.html 2020年8月19日閲覧。 
  4. ^ a b 東京都の「防災ブック」に誤表記 広報紙で訂正へ 共同通信 47news 2015/08/19[リンク切れ]
  5. ^ 東京都 防災ブック「東京防災」を、全家庭に配布開始 - 電通報・2015年9月2日
  6. ^ ターゲットは全都民! 「東京防災」はこうしてできた(前編) - 電通報・2015年11月27日
  7. ^ ターゲットは全都民! 「東京防災」はこうしてできた(後編) - 電通報・2015年12月8日
  8. ^ a b c d e f g 防サイくん”. 東京都防災ホームページ. 2021年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月22日閲覧。
  9. ^ 東京都の防災ブック、市販開始 企業・都外からも要望 - 朝日新聞、2015年11月17日
  10. ^ 災害に備える:App Store ストーリー”. App Store. Apple. 2021年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月29日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集