東郷寺

東京都府中市にある寺院

東郷寺(とうごうじ)は、東京都府中市にある日蓮宗寺院東郷平八郎別荘跡に建立[1]された。

東郷寺

山門
所在地 東京都府中市清水が丘三丁目40番地の10
位置 北緯35度39分52.77秒 東経139度29分57.98秒 / 北緯35.6646583度 東経139.4994389度 / 35.6646583; 139.4994389座標: 北緯35度39分52.77秒 東経139度29分57.98秒 / 北緯35.6646583度 東経139.4994389度 / 35.6646583; 139.4994389
山号 聖将山
宗派 日蓮宗
創建年 1939年(昭和14年)
開山 酒井日愼
開基 東郷平八郎
正式名 聖将山 東郷寺
法人番号 9012405000359 ウィキデータを編集
東郷寺の位置(東京都内)
東郷寺
東郷寺
東郷寺 (東京都)
テンプレートを表示

境内 編集

境内東側にある山門は荘厳かつ巨大なもので、2010年度の東京都選定歴史的建造物に指定されている[2]1940年昭和15年)に建立、設計者は著名な建築家・建築史家の伊東忠太である。のちに黒澤明監督の映画『羅生門』に登場する門のモデルになったといわれる[3][4]。映画に登場する羅生門は二階建てだが、二階部分を取り除けば屋根の形状から石段の様子まで、東郷寺山門と瓜二つである。府中崖線の段丘(ハケ)を利用して造成されており、手前に急勾配の階段がある。山門の由来は門脇の石碑に記されている[5]

 
門前の枝垂桜

門前に府中市の名木100選にも選ばれた大木のほか数本の枝垂桜(しだれざくら)がある。日蓮宗の総本山である身延山久遠寺から苗を移植したもので、春には満開の花を咲かせる[6]。木によって開花の時期に若干ずれがあるが、ソメイヨシノより早く、3月下旬にはほぼ満開となる。府中市東部では、都営多磨霊園(1,600本)および同南参道と並んで代表的な桜の名所となっている。テレビ等で何度も紹介されたため有名になり見物客が年々増加、開花の季節になるとネット上に多くの画像がアップロードされる。桜のほか階段上の境内には梅の木などが植えられ、季節ごとの花を咲かせている[7]

歴代住職 編集

  1. 酒井日愼
  2. 南部日実
  3. 南部光徹

所在地情報 編集

所在地
  • 東京都府中市清水が丘三丁目40番地の10
交通
  • 京王線多磨霊園駅が最寄り。多磨霊園駅の駅舎は、東郷寺の山門をイメージさせるデザインとなっている[8]。徒歩5分。駅出口、目の前の南北に通る道は東郷寺通りという。南に向かい商店街を抜け、その先の坂を下る途中にある。南白糸台小からJRA競馬博物館に至る府中崖線沿いの東西に通っている散歩道、「いききの道」の中間点に位置している。

脚注 編集

  1. ^ 町名あれこれ」 清水が丘
  2. ^ 『東京都公報』東京都、2016年3月28日。 
  3. ^ 東京都府中市役所編『府中の風土誌 第7版』東京都府中市、1981年3月31日、116-117頁。 
  4. ^ 東郷寺 府中観光協会
  5. ^ 『続府中の風土誌』東京都府中市、1976年3月、133頁。 
  6. ^ さんぽ 東郷寺の枝垂れ桜 (H25.3.21)
  7. ^ 府中観光協会
  8. ^ KEIO 備考(デザインについて)

関連項目 編集

外部リンク 編集