柴田酒造場(しばたしゅぞうじょう)は、愛知県岡崎市に本社を置く、清酒を製造・販売する日本の酒造メーカ。代表商品は「孝の司」(こうのつかさ)[1]

合資会社柴田酒造場
Shibata Brewery Co.,Ltd.
種類 合資会社
本社所在地 日本の旗 日本
444-3442
愛知県岡崎市保久町神水39番地
設立 1830年天保元年)
業種 食料品
法人番号 4180303000320
事業内容 清酒製造販売
代表者 柴田 秀和
外部リンク 公式ウェブサイト
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歴史 編集

1830年天保元年)、庄屋で地主でもあった柴田要左衛門が余剰米を用いて酒を造り、それを売り出したことに始まる[2]額田地区(旧・額田町)における江戸期酒醸造業は、宮崎に2軒、下山に1軒あった。そのうち近代まで続いたのは下山の柴田家1軒のみであった。

明治初期の生産高は600石で、四斗樽,一斗樽、五升樽等に詰め、荷馬車で、岡崎、大沼、作手、形埜に出荷した。

1906年(明治39年)、柴田平九郎、柴田誠次郎、高木田浅次郎、柴田直吉の4名が山保合資会社を設立し、柴田家の酒醸造の事業を引き継いだ。1922年大正11年)、保久に戻った柴田清蔵が同社の権利を受け継ぎ、酒名「孝の司」を登録し、生産高300石で経営を始めた[3]

本社の所在地である保久町神水の「神水」は「かんずい」と読む。長野県赤石山脈から滴り集積されて湧き出る地下水は極めて稀な軟水(硬度0.24)で、自然のままに仕込み水として活かしている[4]

2011年平成23年)11月7日、第60回名古屋国税局酒類鑑評会において、「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3部門すべてで優等賞を受賞した[5][6]

2017年(平成29年)4月9日、新しい仕込蔵の蔵開きが行われた。年間生産量は一升瓶約6万本分[7]

2020年令和2年)、本社内に「蔵cafe一合」を期間限定で開いた。

2021年(令和3年)8月9日、「蔵cafe一合」がリニューアルオープン[8]

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ 岡崎まちものがたり 47 下山学区”. 岡崎市ホームページ (2023年7月14日). 2024年1月17日閲覧。
  2. ^ 蔵の歴史 | 愛知県岡崎市|日本酒の老舗酒蔵|柴田酒造場 Since1830
  3. ^ 『額田町史』 額田町史編集委員会、1986年11月1日、517-518頁。
  4. ^ ふるさと納税サイト | 愛知県岡崎市 - 孝の司 純米吟醸 夢山水 神水
  5. ^ 岩月健 (2011年11月12日). “柴田酒造場 酒類鑑評会で3冠 「米、水、杜氏に恵まれた」”. 東海愛知新聞. http://www.fmokazaki.jp/tokai/111112_2.html 2017年5月20日閲覧。 
  6. ^ 平成23年度名古屋国税局酒類鑑評会優等賞受賞者名簿|名古屋国税局|国税庁
  7. ^ 森田真奈子「西三河のカイシャ 100年企業 『孝の司』柴田酒造場(岡崎市)」 『中日新聞』2016年6月28日付朝刊、西三河版、16面。
  8. ^ 柴田酒造場「蔵cafe一合」”. 岡崎市観光協会公式サイト. 2021年9月4日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集