河南省自治政府(かなんしょう-じちせいふ)は日中戦争期間中、日本軍が占領した河南省北部(豫北)に設置された行政組織(傀儡地方組織)。

1937年(民国26年)11月初旬、豫北の戦略拠点・安陽県を占領した日本軍は、これを彰徳県と改称し、同県に在住していた蕭瑞臣を県長に起用した。同月27日、彰徳を省会(省都)として豫北を管轄する河南省自治政府を創設し、併せて主席、秘書処及び各庁による行政機構を整備した。主席には、彰徳県長となったばかりの蕭が抜擢されている。

1938年4月20日、河南省自治政府は中華民国臨時政府に編入、河南省政府公署に改組された。蕭瑞臣は、省長として留任している。