入出息念経[1](にゅうしゅつそくねんきょう、: Ānāpānassati-sutta, マハーカッターリーサカ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第118経。『出入息念経』(しゅつにゅうそくねんきょう)[2]、『治意経』(ちいきょう)[3]とも。

類似の伝統漢訳経典としては、『治意経』(大正蔵96)等がある。

釈迦が、比丘たちに入出息念アーナーパーナ・サティ)、四念処七覚支などについて説いていく。

構成

編集

登場人物

編集

場面設定

編集

ある時、釈迦サーヴァッティー舎衛城)のミガーラマーター講堂に滞在していた。

そこでは釈迦の古参の有名な弟子たち(十大弟子)が新参の比丘たちを指導していた。

釈迦は比丘たちに、理想の僧が具えているべき二十の柱、そして解脱に至る道程として、入出息念アーナーパーナ・サティ)、四念処七覚支について説く。

比丘たちは歓喜してそれを信受する。

日本語訳

編集
  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典4』(第11巻下) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)後分五十経篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典4』(第7巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典

編集
  1. ^ 『南伝大蔵経』
  2. ^ 『パーリ仏典』片山
  3. ^ 『原始仏典』中村

関連項目

編集

外部リンク

編集