波多打川(はたうちがわ)は、静岡県静岡市清水区を流れる二級河川庵原川興津川に挟まれた流域を持つ。

波多打川
国道1号線沿いの波多打川標識(標高4m・2022年9月撮影)
水系 二級水系 波多打
種別 二級河川
延長 4.3 km
流域面積 8.0 km²
水源 高根山
水源の標高 504 m
河口・合流先 清水港
流域 静岡県静岡市
地図
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概要 編集

静岡市清水区茂畑の高根山(標高504m)に源を発し、丘陵地谷底平野蛇行しながら南下して、興津埠頭脇で清水港へ注ぐ。

流域はほぼ庵原山地からなり、上流域では茂畑・広瀬の集落を縦断し、中流域で東名高速道路東海道新幹線の下を潜った後、下流域では興津清見寺町と横砂東町の間を縦断する。

波多打川河口は、大正15年から昭和41年に『袖師海水浴場』として親しまれ、現在も水遊びや魚釣りの場として利用されている。

また、昭和30年以降、本格的な改修は実施されておらず、河道や流域には豊かな自然や昔ながらの原風景が多く残っている[1]

流域の施設 編集

中部電力パワーグリッド東清水変電所:50Hzと60Hzの交流電力を相互に変換する施設。

広瀬の小さな展望台:同変電所の脇に設けられた見晴らしの良い公園。

見顧の丘:昭和32年から平成7年まであった旧広瀬隧道の入り口に記念として作られた公園。現存する広瀬隧道のすぐ西側に位置する。波多打川沿いの道路が狭く崩れやすい為、どちらの隧道も地元民の生活道路として役立っている。

茂畑分校記念碑大正13年から昭和35年まで(建物は平成27年まで)存在した庵原尋常高等小学校第三分教場(通称茂畑分校)の跡を示す記念碑。

広瀬天満宮:広瀬地区を見下ろす高台に神社として祀られている他、殉國碑・広瀬新生歌・広瀬音頭の碑も合わせて置かれている。

井上馨の像:晩年を清水区興津の別荘「長者荘」で過ごした政治家井上馨の像が、清水清見潟公園の一角に建てられている。

静岡市埋蔵文化財センター:前述の「長者荘」跡地に建てられた、埋蔵文化財の整理と保管を目的とする施設。

脚注 編集

  1. ^ 波多打川水系”. 静岡県交通基盤部河川砂防局河川企画課. 2023年5月3日閲覧。